日本ノ霊異ナ話

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  • 朝日新聞社
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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022579072

感想・レビュー・書評

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  • 不浄の表現が多くて読んでいるうちゲンナリして止めた。

  • 仏教説話集からのエロ

  • どうしょうもない性はあるのだ。

  • 日本霊異記のうちの数編を伊藤さん流に抜き出してアレンジした一冊。語り口調でとても読みやすい本です。人間の業(性欲とか殺生とか)について考えさせられる本です。

  • 私の小中の同級生の妹の名前が、イトウヒロミだったような・・・。

    それはおいておいて、本題。
    もともとは「日本霊異記」と言う古典文学があって、その伊藤さん版。

    感じたのは、人の業、そして本質。。。

    古典はちゃんと読めないんだけど、
    こんなにエッチくて、アダルトとは、驚き・・・。
    もっと、若い頃に読まなくてヨカッタかも。。。

    次回は原本もちょっと読んでみようかと思った。

  • 感想未記入

  •  『日本霊異記』(正確には『日本国現報善悪霊異記』)という日本最古の仏教説話集がある。
    本書は、その『日本霊異記』の内の十四編の説話を、非常に平易な文章で再構築したものである。もともとの『日本霊異記』は、仏教説話集ということもあって、因果応報をテーマにした話で満ち満ちているのだが、なかでも人間の愛欲や欲望、愛別離苦に関するエピソードが多い。この『日本ノ霊異(フシギ)ナ話』は、特に愛欲に関する説話を選んで、一冊の官能小説に仕立て直しているところが面白い。

     本文中のエピソードはどれも、どことなくエロティックか、おもいっきりエロティックかのどちらかなのだが、あけすけで薄っぺらいエロスではなくて、それは、常に死を内包するエロスである。

     性的な活動へと人間を突き動かすものは、根源的には、子を生して自らの遺伝子・似姿を残したいという欲求であり、衝動なのであろうが、それは結局のところ、自分が有限の存在であり、死を免れ得ないということを生物として自覚していることでもある。永遠の生命を持ち得ない代わりに、自分の似姿を残すことで命の環を繋いでいこうとしているのだ。生殖活動を行うということ、子を産むということは、すなわち、自分の死期が着実に近づいてきているからこその行為とも云える。だからこそ、

    エロスはタナトスと表裏一体の関係にある。

     『日本ノ霊異(フシギ)ナ話』や、原典である『日本霊異記』は、人間の生にはエロスとタナトスの両方が最後まで付きまとうことを示唆している。元は仏教の教えが書かれたものなのに、と思いがちだが、どんな宗教であれ、それが人間の生を扱い、生きている人間に深いまなざしを向けている限り、愛欲と死を説話の中に織り込むのは、至極当然のことなのである。

     とは云え、そんなことをいちいち考えなくても、この『日本ノ霊異(フシギ)ナ話』は、非常に楽しく、また悲しく、切なく読めるし、なんといってもあえて平仮名を多用しているから、私などは、「性」に興味を持ち始めるであろう中学生に読ませてもみたい。私が図書室常駐の教諭だったら、「コレ、めっちゃエロいねんでぇ~」と云いながら、一緒に読んでしまうだろう。そして私は、教え子たちから「山田エロ子先生」と呼ばれ、その中学校のエロのカリスマとして尊敬されまくるのである。ホント、この本を中学生が読んだら、どのくらい興奮するだろうか。考えただけでもワクワクしてしまう。私なんぞは年もくっているし、どの「くながい(セックス)」場面を読んでも、(ふんふん)という感じであるが、性に興味が出てきた頃の青少年がどんな顔をして読み、どんな感想を抱くのか、じっくり観察してみたいものである。

     装丁としては、深い緑と紫が基調になっていて毒々しい感じが、この本の特徴をよく表していると思う。表紙のイラストは、蛇とうずくまる裸婦。蛇は、「山桑」「蟹まん」という二編に出てくるモチーフであるが、これは男性器のメタファーと言って差し支えないだろう。読了日は思い出せず。

  • 霊異記がエロばっかのハナシだと思われるのもちょっと困る。

  • 霊異っていうか、Hな話でした。
    箱を開けてみれば的な、
    アレでした。

  • **10/28読了。結構昔話系、好きです。昔話+エロな感じの作品。

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著者プロフィール

1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。性と身体をテーマに80年代の女性詩人ブームをリードし、同時に『良いおっぱい 悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。近年は介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)『犬心』『父の生きる』、お経の現代語訳に取り組んだ『読み解き「般若心経」』『たどたどしく声に出して読む歎異抄』を発表。人生相談の回答者としても長年の支持を得ており『女の絶望』『女の一生』などがある。一貫して「女の生」に寄り添い、独自の文学に昇華する創作姿勢が多くの共感を呼んでいる。現在は、熊本と米国・カリフォルニアを拠点とし、往復しながら活動を続けている。

「2018年 『たそがれてゆく子さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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