欅しぐれ

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 75
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022579157

作品紹介・あらすじ

深川の老舗大店・桔梗屋のあるじ太兵衛と賭場の貸元・霊巌寺の猪之吉は偶然に出会う。ひとの目利きに厳しい太兵衛は、猪之吉の人柄を感じ取り、一献お付き合い願いたいと申し出た。大店のあるじと貸元の、肚をわった五分の付き合いが始まった。そんなある日、油問屋・鎌倉屋鉦左衛門による桔梗屋乗っ取りの企みが明らかになる。重い病を患う太兵衛は、桔梗屋の後見を猪之吉に託し、息を引き取る。やがて桔梗屋をめぐり、鎌倉屋の意を受けた乗っ取り屋一味と、猪之吉一党との知力と死力を尽くした闘いが始まるが…。直木賞作家の人情味あふれる時代長篇。

感想・レビュー・書評

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  • 内容(「BOOK」データベースより)
    深川の老舗大店・桔梗屋のあるじ太兵衛と賭場の貸元・霊巌寺の猪之吉は偶然に出会う。ひとの目利きに厳しい太兵衛は、猪之吉の人柄を感じ取り、一献お付き合い願いたいと申し出た。大店のあるじと貸元の、肚をわった五分の付き合いが始まった。そんなある日、油問屋・鎌倉屋鉦左衛門による桔梗屋乗っ取りの企みが明らかになる。重い病を患う太兵衛は、桔梗屋の後見を猪之吉に託し、息を引き取る。やがて桔梗屋をめぐり、鎌倉屋の意を受けた乗っ取り屋一味と、猪之吉一党との知力と死力を尽くした闘いが始まるが…。直木賞作家の人情味あふれる時代長篇。

    令和2年1月16日~19日

  • 男気

  • 山本一力先生のミッション小説です

    任侠の世界を生きる猪之吉と大店の
    主「太兵衛」の漢(おとこ)同士の
    つきあいが、騙(かたり)をたくら
    む者から店を守る

    読み応えあり!

  • 乗っ取り一味と商家を助ける貸元の戦い。山本さんの得意パターンだけど、はっきりとケリがついていない。続編があるのかな~・・時代物の勧善懲悪、人情、侠気を織り込んで展開もいいんだけど、型にはまりすぎ。まぁ、その方が読みやすいと判ってるんでけど、もう少し葛藤が欲しいって・・贅沢ですね(笑)

  • 大店の主人と、渡世人
    水と油のはずのふたりが腹を割った親しい仲に。
    そんなとき、店の乗っ取りを企む一味の仕掛けが発覚。
    死の床の主人は渡世人に後を託す。
    知力と死力をつくした戦いの行方は??

    作者得意の人情もの。
    出てくる男たちがみな、格好いいこと!
    男気万歳!

  • 当たりハズレがあるのだが
    これはおもしろかった

  • 期待してたのにちょっと期待先行だったかな。大店のあるじと賭場の貸元、ふとしたことから立場の違いを越えた男と男の腹を割った付き合いが始まる。やがて大店の乗っ取りの企てが明らかになり息を引き取る大店の主は後を貸元に託す。そして乗っ取りの仕掛け屋一味との対決が始まる。いまいち付き合いが始まるきっかけが強引な感じがする。乗っ取りの黒幕の意図もちょっと弱いって言うか、登場も少ないせいか影が薄すぎると言うか。乗っ取り屋一味も親分意外ちょっと間抜けが多いし、敵にしては不十分。ま、そんなこんなでも山本一力の世界は生き生きとしている。男気、ここぞと見込んだら信じついていく、そんな虚構の世界にほっとする。2005・10

  • 面白い。男気、品の溢れる作品。
    ただ、尻すぼみな感じは否めない。
    続編がいずれ出るのでは??と思ってしまう。

  • 江戸の陰謀はこんなだったのかしら・・・

  • 「損料屋」に次ぐ、山本一力の名作登場!!

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著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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