ココロの止まり木

著者 :
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 58
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022579201

作品紹介・あらすじ

「明るく元気に」と励まされて苦しむ子供、がんばりすぎる中高年、そして老い…。日本人の悩みの現場に贈るココロの転換術。

感想・レビュー・書評

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  • 気負わず、楽しみながら、やるべきことをやって、生きている河合さん。私もこんな晩年が送りたいです。
    たくさんのエッセイの中で「タテマエとホンネ」の章にとても共感しました。

    要約すると、日本人には本音と建前があって、「これぐらいいいかな」という民族全体が許容する部分があったのだが、
    「法的に問題ないならやっちゃえ」的な人がでてきたため、ちょっとの悪も許せなくなってきてる。 という。

    そうかもしれない!と、ひざを打つような思いがした。
    正論ばかりじゃ息苦しいんだよ。
    でも、縛りをゆるくすると、逆手にとる人がでてくる。

    河合さん、ご存命の間に会ってみたかったなぁ。

  • すっと、した。
    救われる部分と、考えを深めて落ち込んでしまう部分と。
    この心の葛藤をさせることが大事なのかな

  • ものごとの見方の変え方で、人生が豊かになったりするのですね。そして、読書はその助けになる。2015.10.4

  • いいエッセイが読みたいと思い、河合隼雄を選んでみた。
    河合隼雄の晩年に書かれた本なので
    やはり高齢化社会、老い方、死などに関して
    書かれたエッセイが多い。
    これは今は実感を持って分かることはできないけど
    自分が年を取ったときに響いてくると思うので
    大切に保存しておきたい本になると思う。

    それにしても、この本を読んでいると
    「楽しい」「おもしろい」「うれしかった」という
    言葉の頻度に驚く。
    河合隼雄は非常に感受性が豊かな人だったんだなあと
    思うと同時に、それを感じる能力を自分でも努力して、
    身につけて人だったんだなあと思う。
    この本にも書かれていたけど
    たまには自分自身をストレッチさせて
    興味のないこともやってみたら楽しいのかもしれない。。。

    この本にはたくさんの本が紹介されていたので
    それらの本も読んでみたいと思う。

  • 週刊朝日のコラムに連載されたものをまとめられた本です。

    「摂言障害」が印象に残りました。

    情報が溢れている現代。豊になりすぎて摂取障害を起こっているということは,自分にも当てはまることだなと思います。
    ネットで検索すれば何でも調べられる世の中。その言葉を自分のもとして消化する前に次の情報が入ってくる。結局,消化不良のままただ流れていき,自分のものとはならずに終わる。そんな自分の状況を考えずにはいられません。

    ひとつひとつの文章は短く分かりやすいので,読みやすいと思います。

    一気に読み終えましたが,もう一度ひとつひとつ読み返し,消化したいと思います。

  • こういう本、大好き!河合隼雄さんは学生の頃に国語の教科書で知ったんだけど、なんか好きだったんだよね。朝日新聞に書いたコラムが集められた本なんだけど、毎日ひとつずつ読みたいなって思った。
    河合氏は物事の表面ではなく、根本をみているなぁと。文章も読みやすい。

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著者プロフィール

河合 隼雄(かわい はやお)
1928年6月23日 - 2007年7月19日
兵庫県多紀郡篠山町(現・篠山市)出身。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。文化功労者。元文化庁長官。1952年京都大学理学部数学科卒業後、京都大学大学院で心理学を学びつつ、数学の高校教諭を兼業した。
天理大学で助教授時代にユング研究所に滞在し、ユング派分析家の資格を取得。日本における分析心理学の普及と実践に邁進。箱庭療法導入者としても知られる。欧米の心理療法を日本文化に根ざす仕方で導入を試みており、日本論・日本文化論の著作も多い。
主な受賞歴に、1982年『昔話と日本人の心』で大佛次郎賞、1988年『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞、1992年日本心理臨床学会賞受賞、1996年NHK放送文化賞をそれぞれ受賞。1995年紫綬褒章、1998年朝日賞、2000年文化功労者顕彰。
なお2012年に一般財団法人河合隼雄財団が設立されており、そこで本人の名を冠した「河合隼雄物語賞・学芸賞」が設けられている。

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