カラシニコフ

著者 :
  • 朝日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022579294

感想・レビュー・書評

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  • 学校教育の可能性を私に教えてくれた本。

  • カラシニコフ(AK47シリーズ)という途上国でよく使われている小銃を切り口に、設計者へのインタビューや、AK47がよく使われているアフリカの様々な国で、安くて壊れにくい銃が生み出す、少年兵や貧困層による犯罪などの問題、身を守るために銃が必要なため、銃社会から抜けられない国々の問題などが丁寧な取材で語られる。国として機能していない「失敗した国家」という言葉が印象に残る。「政府がないからパスポートがなく、他の国で働けない」という人が出てくるが、それを思うと日本人がいかに恵まれているのか分かる。また、最後に出てきた自らの力で銃社会から抜け出した「ソマリランド」という国。公用車を持っているのは大統領だけで、大統領以下、公務員全員が薄給で国民のために必死で国作りをしているそうだ。必要ない戦車や戦闘機に多額の税金を使っているどこぞの国の首相は見習って欲しいものだ。ソマリランドが早く国際社会に認められることを願う。

  • カラシニコフ、悪魔の銃。

    アフリカで、
    戦争をしたがっているのは、いったい誰?


    私はやっぱり、偽善だろうがなんだろうが、戦争には反対します。

  • アフターマート・カラシニコワに纏わる諸々の話。読んでいて損の無い本です。

  • 小型武器こそ大量破壊兵器であるといわれる。
    その代表こそ、このカラシニコフ。

    少年や少女がこの銃によって、どのような生活を送っているのか。
    日本で生活するぶんには想像もつかない世界が、ここにはある。

  • 現代アフリカについての骨太なドキュメンタリー。全く事情を知らない私でも、熱中して読むことができた。1つの項が2ページ程度なので、それもまた、読みやすい。
    アフリカ全土に蔓延するカラシニコフ銃と、その犠牲になり続ける弱者への視線が、相当熱い!

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