恋愛の国のアリス

著者 :
  • 朝日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022579546

感想・レビュー・書評

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  • 獄本野ばらのエッセイでございます。

    ちょっとばかし小悪魔で、だけど一途で真っ直ぐな恋愛観が伺える一冊。半身浴しながらウンウンって読みました。後半のタロットをモチーフにしたショートストーリーもオサレだね。

  • 初めて嶽本野ばらさんの作品を読みました。
    「下妻物語」で名前だけは知っていたのですが、
    てっきり女性だと思っていました……

    最初は「なかなか強烈な人だなあ……」とびっくりしていたのですが、
    彼の考え方やセンス、結構好きです。
    流石にそこまでは、と思うものもありますが
    勇気づけられたり、「かっこいいな」と思わされるものがたくさん。
    熱中する方がいらっしゃる理由がわかった気がします。

    人形はあまり好きではないので
    「DOLL」は私にはちょっと狂気的すぎてお手上げでしたが、
    前半の「恋愛の国のアリス」は本当に良かった。
    タロットの方は途中飽きてきましたが、
    ハッとさせられる良作が時々現れるので、結局勢いで読み切りました。

    面白い作家さんに出会えたと思います。

  • エッセイって、感覚が近い人のもの以外は
    あまり読めないみたいです。私は。

  • 毎日1つずつ読んでました(´ω`)
    早く、早く読みたい!!と毎日楽しみだった(´∀`)

  • 読み始めて初めはそんなに面白いとも何とも思わないけど、しばらく読み進めると、なるほどなと思う。作者と趣味が合えば面白い。

  • 野ばらちゃんのエッセイ。
    表紙がかわいくて一目惚れ。
    香水は着替えるながとても印象に残った。

  • これはいい恋愛バイブル


  • “男女がデートする際、女の子はGパンを穿いてきてはならぬ”

    これ、すごくわかる。

    やっぱり影響されてるなあ、私。

  • 前半「恋愛の国のアリス」は笑っちゃうとこもあり、おもしろかった。
    後半、タロットカードの話は途中で飽きて飛ばし読み。「恋人」のカードの話はすきだった。

    P45「勇気、名演する」
    互いの傷を舐めあって、二人だけの世界に逃避してしまう恋愛なんて、僕は恋愛と認めたくありません。それは只の、談合、です。

    談合!と笑いました。

    P106「魔性、赦される」
    複数の者に恋愛感情を抱ける魔性の女子は、限りなく神の子に近い存在なのです。天使です。男子が魔性に取り憑かれ、己が人生を狂わされたと文句をいってきても相手をする必要はありません。それは天に唾を吐く行為と同じなのですから。しかし、男子の二股や不実な行為は断固、糾弾すべきです。何故なら男子は同時に複数の恋愛をフォロー出来るスキルを持ち合わせてはいない下等生物なのですから。

    P115「養殖、劣る」
    合コンに限らず、恋愛しようという野心を持って、限られた状況から消去法で自分の好みの異性を捕まえるのは、養殖漁をしているようなもの。養殖漁が悪いとはいいませんが、真の漁師を自負するなら、大自然に戦いを挑み、天然の獲物と格闘することに誇りを見出すのではないでしょうか。常に捕獲高が安定している養殖ものには、ならではの利点がある。しかし何時、釣れるか解らぬ供給の不安定な天然ものが獲れたなら、味で養殖は天然に全く敵わない。

    だそうです。
    大麻逮捕のときの様子を思い出すと、ぐえーってなっちゃうんだけど、独特でおもしろかったと思う。

  • エッセイ。<br>
    パンドラの匣の最後に希望が入っている話が好き。<br>
    <br>
    パンドラの匣から最後に出てきたもの、それは希望だった。<br>
    貴方はこの物語をどう解釈する?ゼウスはパンドラが匣を何れは開けることを知っていたのよ。<br>
    僕もそう思うね。だから、最後に希望を入れておいたの。どんなに絶望的な状況に陥ろうと、必ず希望の火は点る。ゼウスの配慮だ。<br>
    違うは。<br>
    ――君は強い眼差しを僕に向けます。<br>
    希望を最後に入れておいたのは、ゼウスの人間に対する非道い罪なのよ。<br>
    どれだけ叶わぬ願いと知りながらも、人はもしかするとという、一縷の希望を持つわ。<br>
    結果なんて見えているのに、何かの間違いでという、浅はかな希望を抱くわ。<br>
    この残酷な世界で完全な絶望を悟らせない希望を与えたことこそが、<br>
    最大のゼウスの意地悪なの。<br><br>
    09’01’08

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著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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