弘海 -息子が海に還る朝

著者 :
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 635
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022579904

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  • 私の兄が言っていた「ごめんなさい」を理解しました。辛口で☆ふたつ

  • 10歳のクリスマスにサンタクロースからもらいました。市川拓司の世界観が炸裂してる作品。親になったら、こんな気持ちになれるのだろうか。私もこんな家庭を築きたい。

  • 再度。
    遠くに行ってしまった息子に向けて書く父からの手紙。
    息子が生まれてから、少し早くやってきてしまった別れの時まで、
    どれだけ息子を愛していたかが詰まっていて、読んでいて胸が痛くなりました。

    2度めなのでオチは知りつつ読んだけど、やっぱ最終的にハッピーエンドっぽくなってくれたのは良かったです。

  • 体も心も弱い息子さんが実は魚系人間で、中学校に行かずにアメリカにある特殊な研究所へ行くってお話。
    やたら離別を主張してお涙ちょうだい系に描いているけれど、1年後にはちゃんと家族と会えているし、結局は大げさなSFってことなのかな?

    家族と離れて特別な技能を生かすために留学する若者もいるわけで、それだって手放す親の心配はあるわけで…。
    とにかく市川さんの作品は幅が狭すぎる。
    どれも同じようなお話ばっかり。

    弱者は優しいって決めつけも苦手。
    中学生くらいの頃なら虚構の物語世界にハマって涙できたかもしれないけれど…ね。byらじママ

  • 素敵なお話だったな、という印象。

    家族のあったかさとか愛情とか。

    心にぐっと来ました。

    親は子供に助けられることも多いんだなと、実感。

  • この方のお話は、設定がファンタジーというかSF的部分があるというか、非リアルな部分がふんだんに織り込まれるのだが、それを不思議と違和感なく読めるのが魅力。
    そんなこともあるのだな〜とか、そういう病気あるんだ〜っと、どこか遠いところで起ってる実際のこと、というように受け止められるのは、登場人物達の感情表現の書き方が上手だからなのか。
    彼らの想いが手に取るように伝わってくるのがいい。

    こちらもそんな一冊だった。人間だけど人間じゃなくなるの?とかそんな疑問は置いておいて、家族の愛、想い、がすっと心に入ってくる、優しい、そんなお話。

  • 家族の愛情を感じる本だった。
    病気の子供を持った父親のノンフィクションかと思うくらい
    親心がリアル。

  • そうきたか。てっきり息子を亡くした家族の話だとばかり思っていた。思いがけずSF的な内容だったけれど、なかなか楽しめた。脇腹の傷はなんの意味だったんだろう?エラってことかな。

  • 途中まではドキドキして読んだけど、
    最後のオチがなぁ、魚になったじゃぁちょっと親近感がわかない。

  • 【ネタばれあり】

    今会いに行きます。は
    昔見たことがあるが
    この人の作品を読むのは
    はじめて。


    題名が非常に気になって
    昔読んでみたいなぁと考えていたのを
    思い出して借りてみた。

    前半は
    息子が死んでしまったかのように書かれ
    そのわりには伏線が
    ちらりちらりと見え隠れしていたが
    題名を見たら大体のことは想像がつく。

    なんだかむずむずさせられる作品だった。

    ここまで面白い設定を書かれると
    弘海が行ってしまうまでの過程よりも
    その後弘海がどんな人生を歩むのか
    それを家族はどう支えていくのかが
    そこが見たくなってしまい
    書いていないことが逃げのように感じてしまった。

    さらに、息子が死んでしまったかのような
    悲劇的書き方のわりに
    あっさり一年後の夏会いに行く♪
    という展開では
    息子が海外留学に行ったのと
    大差ないではないかと思ってしまう。

    自分たちと違う種の人生を歩んでしまう恐怖があるのだろうが
    それもいまいち伝わってこない…


    子どもをもつことの幸せ温かさというのは
    とても伝わってきた。






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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。獨協大学卒業。'97年からインターネット上で小説を発表。2002年1月、「Separation」で出版デビュー、いきなり同作がTVドラマ化される。次作「いま、会いにゆきます」は映画化され、100万部を超えるベストセラーに。他の著書に「恋愛寫眞――もうひとつの物語」「そのときは彼によろしく」「弘海――息子が海に還る朝」「世界中が雨だったら」がある。

「2009年 『きみはぼくの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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