南アジア (地域からの世界史)

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  • 朝日新聞
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022585004

作品紹介・あらすじ

インダス文明からタミル・ゲリラまで、一気に読み切る5000年。

感想・レビュー・書評

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  • (2017.04.21読了)(2017.04.17借入)
    ガンジーに関する本を読んだついでにインドの歴史について読んでみようと借りてきました。手軽に読めそうな本ということで200頁ほどのこの本を選びましたが、200頁ほどで5000年の歴史を語るのは表面的にならざるを得ないようで、読み終わってもほとんど何も得られませんでした。
    とはいえ、インドという所は、ペルシャ方面からつぎつぎにいろんな民族がやって来たらしいというのはわかりました。南インドまではなかなか遠いでしょうから北インドと南インドではちょっと文化が違うだろうとは思います。
    本の題名が南アジアとなっているのは、記述がアフガニスタン、パキスタン、インド、バングラデシュ、スリランカ、ネパール辺りまでおよばざるを得ないからでしょう。
    宗教は、ヒンドゥー教とイスラム教のほかにもいろいろあるようです。仏教もその一つでしょうけど。
    王朝としては、イスラムのムガル朝が最後なんですね。15世紀末にポルトガルがやってきて、その後、オランダ、イギリス、フランスなどがやってきて、最終的にイギリスの植民地支配のもとに近代をむかえ、第二次大戦の後、独立したけど、ヒンドゥー教のインドとイスラム教のパキスタンに分離しての独立になってしまい、さらに東パキスタンは、バングラデシュとなってしまいました。
    イスラム教は、政教分離し損ねて、しかも宗教指導者の自由な解釈を許しているので、宗教指導者に信者たちが振り回されてしまうというという印象があります。
    イスラム国に関しては、オウム真理教が仏教でないのと同様、イスラム教ではないように思います。イスラム教と思うので対応が違った方向に行ってしまうように思います。トランプさんにそんなことをいっても理解不能でしょうけど。

    【目次】
    はじめに
    序章 南アジア史の流れ
    インダス都市の繁栄 紀元前(1)
    アーリヤ人の来住と新文明の展開 紀元前(2)
    マウリヤ朝の繁栄 紀元前(3)
    クシャーナ朝支配と国際商業 一~二世紀
    ヒンドゥー教的秩序の形成 三~四世紀
    グプタ朝の支配と古典文化の完成 五~六世紀
    ハルシャの帝国と小国分立 七~八世紀
    王朝の転変とタントリズム 九~一〇世紀
    ガズナ朝の侵入とチョーラ朝の発展 一一世紀
    めまぐるしい王朝交代劇 一二世紀
    ムスリムのインド支配 一三世紀
    デリー・スルタン朝の地方攻略 一四世紀
    イスラーム教の浸透  一五世紀
    ムガル朝とヴィジャヤナガル王国 一六世紀(1)
    アクバル大帝の支配 一六世紀(2)
    ムガル朝の繁栄 一七世紀(1)
    ムガル朝最後の栄光 一七世紀(2)
    帝国の瓦解 一八世紀(1)
    イギリスのインド支配始まる 一八世紀(2)
    イギリスによる支配と収奪 一八世紀(3)
    進むイギリスのインド統治 一九世紀(1)
    イギリス支配を揺るがす大反乱 一九世紀(2)
    知識人階級の成長 一九世紀(3)
    ガンディーの登場 二〇世紀(1)
    インド、パキスタンの分離独立 二〇世紀(2)
    噴出する植民地支配からの矛盾 二〇世紀(3)
    年表
    文献案内
    索引

    ●宗教(13頁)
    バラモン教、仏教、ジャイナ教、ヒンドゥー教、イスラーム教、
    ●叙事詩、法典(14頁)
    『マハーバーラタ』、『ラーマーヤナ』、『マヌ法典』、『リグ・ヴェーダ』
    ●サンスクリット文学(67頁)
    もっとも名高いのは、インド第一の詩人といわれるカーリダーサである。北に流れていく雲に託して、郷里に残してきた妻への思いを伝える叙事詩『メーガドゥータ(雲の使者)』、王に恋をした天女の娘シャクンタラーの運命を物語る戯曲『シャクンタラー』など、彼の作品は、サンスクリット文学中の白眉と言われている。
    ●チャーハマーナ朝(96頁)
    一二世紀の後半、王位についたプリトヴィーラージャは、その恋と武勲と悲しい最後を物語る文学作品『プリトヴィーラージ・ラーソー』によって、後世に名を残している。
    ●アクバル(136頁)
    彼(アクバル)は、ゾロアスター教やジャイナ教、さらにはキリスト教にも大きな関心を示し、王宮にそれらの聖職者を招いて教えを聞き、また互いに議論させたという。そればかりか、彼は1582年、ディーネイラーヒーという名の宗教を創始した。これはあらゆる宗教の美点を集めた一神教的神への信仰で、彼自身が教主的立場に立つものであった。
    ●スリランカ(183頁)
    スリランカには16世紀にポルトガルが進出し、17世紀にはオランダがそれに代わり、西南の海岸部を占領して貿易活動を行っていた。1795年オランダに革命が起こると、翌年イギリスはオランダからそれを奪い、1802年には東インド会社から切り離して、直接統治の植民地とした。
    ●植民地政策(197頁)
    1876-78年の大飢饉では8百万人以上が命を落としたといわれている。
    高額の地税を課しながら農民を保護せず、失業者をあふれさせている植民地政策のもたらしたもの

    ☆関連図書(既読)
    「インド文明5000年の謎」宮元啓一著、光文社文庫、1989.05.20
    「古代仏教の世界」宮元啓一著、光文社文庫、1989.10.20
    「四大文明 インダス」近藤英夫著、日本放送出版協会、2000.08.10
    「世界の歴史(4) 唐とインド」塚本善隆著、中公文庫、1974.12.10
    「インド文明の曙」辻直四郎著、岩波新書、1967.01.20
    「インドの神話」田中於菟弥著、筑摩書房、1982.10.30
    「ラーマーヤナ 上」河田清史著、レグルス文庫、1971.06.05
    「ラーマーヤナ 下」河田清史著、レグルス文庫、1971.07.10
    「バガヴァッド・ギータ」熊澤教真著、ベータンダ文庫、1970.05.15
    「ブッダ『真理のことば』」佐々木閑著、NHK出版、2011.09.01
    「「いいこと」がいっぱい起こる!ブッダの言葉」植西聰著、王様文庫、2010.11.30
    「ブッダ『最期のことば』」佐々木閑著、NHK出版、2015.04.01
    「ブッダ最後の旅」中村元訳、岩波文庫、1980.06.16
    「インド」上野照夫著、カラーブックス、1963.04.01
    「マハトマ・ガンジー」蝋山芳郎著、岩波新書、1950.03.10
    「ガンジー」坂本徳松著、旺文社文庫、1965..
    「ガンディー 反近代の実験」長崎暢子著、岩波書店、1996.04.05
    「ガンジー自立の思想」M.K.ガンジー著・片山佳代子訳、地湧社、1999.06.10
    「ガンディー『獄中からの手紙』」中島岳志著、NHK出版、2017.02.01
    「ネール」木村毅著、旺文社文庫、1965..
    「インド・パキスタン現代史」蝋山芳郎著、岩波新書、1967.02.20
    「不可触民」山際素男著、知恵の森文庫、2000.10.15
    「アラハバード憤戦記」牧野由紀子著、アイオーエム、2001.05.10
    「ヒンドゥー・ナショナリズム」中島岳志著、中公新書ラクレ、2002.07.25
    「インドで考えたこと」堀田善衛著、岩波新書、1957.12.19
    「インド行脚」藤原新也著、旺文社文庫、1982.07.23
    「ビジネスマンのためのインド入門」マノイ・ジョージ著・鶴岡雄二訳、新潮OH!文庫、2002.06.10
    (2017年4月25日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    インダス文明からタミル・ゲリラまで、一気に読み切る5000年。

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著者プロフィール

1933年生まれ、東京大学名誉教授、大正大学名誉教授。専門は南アジア史。タミル語刻文研究やカレーの研究で知られ、History and Society in South india(Oxford University Press)によって日本学士院賞を受賞。『インド・カレー紀行』(岩波ジュニア新書)、『インド文化入門』(ちくま学芸文庫)など多数の著作がある。2015年、没。

「2021年 『インド史 南アジアの歴史と文化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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