江戸百夢―近世図像学の楽しみ

著者 : 田中優子
  • 朝日新聞社 (2000年5月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022586681

作品紹介

アムステルダムも蘇州も琉球も飲みこんだ豊饒都市。100枚の絵図で読む江戸は「るつぼ」。

江戸百夢―近世図像学の楽しみの感想・レビュー・書評

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  • 江戸の幻想と現実とが交錯する。絵画をよりどころに、江戸世界を見事に語って見せる著者の世界観は見事。しかも視点は江戸だけにはとどまらず、中国からオランダにも及ぶ。まさに「金唐皮は世界を巡る」のだ。

  • ずっと読んでいたい

  • 日本のものを中心にアジアやヨーロッパも含めた近世の図像を紹介する本。絶妙に魅力ある絵画彫刻をピックアップしていて著者のセンスの良さに感服です。

    個人的には木村蒹葭堂の項目が特に興味深かったです。
    蒹葭堂は江戸後期、文化人の一大サロンを築いた大阪の商人で、とにかく色んな人が彼の家を訪れました。本文で秋成と南畝との交流が触れてあって萌えたので引用↓

    ・・・上田秋成は蒹葭堂を訪ねては、お互いの生い立ちを話したり、庭の果物を一緒に食べたり、中国から着いたばかりの煎茶を飲んだ。大田南畝は大阪に赴任中にたびたび蒹葭堂を訪問し、手紙を書き、動植物についてのあらゆる疑問や海外事情を尋ねた。蒹葭堂はそのすべてに答えてる。・・・

    文化人の交流ってやっぱいいなー…ロマンを感じる。
    あと、あとがきに書いてあった著者の江戸感にとても共感したので少し載せておきます。

    ・・・江戸の視覚世界とはすなわち「るつぼ」なのだ。甚だしい矛盾だらけの混合、張り合わせ、ないまぜ、世界との同時性、興奮と静寂、観察と熱情、しかつめ顔と笑い、記録と幻想、夢とうつつ、次々と出現するイメージ連鎖―どこに眼を向けても、混合するもの、対立するもの連なるものにぶつかってしまう。何事も単品では存在しないのだ・・・

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