本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・マンガ (104ページ) / ISBN・EAN: 9784022588074
みんなの感想まとめ
物語は、昭和25年の日本を舞台に、家族や日常生活を描いています。主人公サザエは、戦後の複雑な時代に生きる女性として、封建的な価値観と民主的な風潮の狭間で葛藤する姿が印象的です。彼女の世代は「どっちつか...
感想・レビュー・書評
-
サザエは終戦時に10代後半と思われるので、ぼくの祖母が同年代だと思うが、彼女たちの時代はなかなか複雑である。
戦前の封建的良妻賢母が女性の理想像としてあった時代に教育を受け、他方家庭を持ったときは女性地位向上運動の真っ只中。それは第一巻から読むとよくわかる。
またサザエの服装は始終洋装だが、母フネはほとんど和装である。
ではサザエは進歩的かといえば、彼女の一回り下の世代はより「民主的」な風潮を色濃く持った世代になり、サザエはそのジェネレーションギャップに戸惑うことになる。
サザエの世代はつまり「どっちつかず」の世代なのだ。封建的良妻賢母を否定するでもなく、「民主的」な女性地位向上にも理解がある。イデオロギーに凝り固まっていない、政治的に偏向もしていない、どっちつかずの世代なのである。
おそらくこの「ふわふわ」感が、長年サザエさんが愛されるキャラクターになった要因なのだろう。
本巻も非常に面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昭和25年7月から10月にかけての作品を収録。
ちゃんと読んだことがなかったので、100周年記念で姉妹社版が復刻されたのを良い機会と思い読み始めたのだが、当時の世相や時事ネタが作品に色濃く反映されていて面白い。7巻では昭和25年の作品が収録されているけど、敗戦から5年で、磯野家の暮らしには戦争を思い出させる要素はもうあまりないが、それでもふと父親がシベリアに抑留されているという子供が出てきたりして、まだ敗戦から5年しかたっていない世界であることを思い出させる。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
長谷川町子の作品
本棚登録 :
感想 :
