論語 下 (朝日選書 1002 中国古典選)

著者 :
  • 朝日新聞出版
4.33
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 50
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022590022

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【読みたい】
    日垣隆さん『つながる読書術』で紹介されていた。

  • 「新しい見解を提供するよりも、先儒の説の咀嚼(そしゃく)を趣旨とする」という言葉が、この作品の〔まえがき〕と〔あとがき〕に添えられている。そして、「先儒の説」として注意が払われたのが、伊藤仁斎の『論語古義』と荻生徂徠の『論語徴』である。

    仁斎と徂徠の見解を随所に交えながら『論語』各章の解釈を進めるという記述方法は、吉川幸次郎先生の傍で講義を受けているかのように、本の中に引き込まれて行くような錯覚を覚える。本文は上下巻合わせて700ページ近い大冊だが、読みだせば『論語』の愉しさが伝わってくると思う。

    ただ、呉智英(くれ ともふさ)さんの著作『現代人の論語』(文春文庫)や読者レビューでも書かれているように、、吉川幸次郎先生の記憶違いによるものと思われる間違った箇所があり、版を重ねても訂正されていないことも指摘されている。しかし、その部分を差し引いても、この作品が名著であることは間違いないと思っている。

  • 愛の問題解決能力をあげるために必要な本4冊の内の1冊

  • 索引が使いやすい。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

吉川幸次郎(よしかわ・こうじろう):1904―80年。神戸市生まれ。京都帝国大学文学部文学科入学、支那文学を専攻。1928―31年、中国留学。京都大学人文科学研究所東方学研究部研究員を経て、京都大学教授。この間、数々の著書を発表、日本の中国文学の普及に大きく貢献、芸術院会員、文化功労者となる。主な著書に『尚書正義』『杜甫私記』『陶淵明伝』『仁斎・徂徠・宣長』がある。

「2023年 『中国詩史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉川幸次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×