エンデと語る―作品・半生・世界観 (朝日選書)

著者 : 子安美知子
  • 朝日新聞社 (1986年6月発売)
3.95
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  • 本棚登録 :98
  • レビュー :15
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022594068

作品紹介

エンデの話はのっけから核心にはいり、現代の金融体制やエネルギー問題、文学の役割や意識の問題、R・シュタイナーの思想まで、話題は深く広がって、喫茶店、自宅、レストランと場所を移しながら深夜にまでおよんだ。そこにはエンデの作品を読む"秘密の鍵"が示されているだけでなく、時代に向かい合うひとりの文学者の全体像が浮き彫りにされている。

エンデと語る―作品・半生・世界観 (朝日選書)の感想・レビュー・書評

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  • 思っていることの強度が増したり、ほっとしたり。多くの感覚を共有できる談話集だったと思う。シュタイナーの影響下にある者同士の語らい。エンデもそうだし、子安さんもそう。会話だからこその平明さを持って、深遠な感覚にアプローチしている。再認識したことが多かった気がする。ハッとするような言葉も幾つかあったと思う。モラルは直観である。のくだりは目からウロコ的にもやっとしていたものが晴れた気がした。読んでよかった。エンデの代表作を幾つか読んでから読むともっと良いかもしれない。幾つか読んだ後、再読しようと思う。

  • 『モモ』や『はてしない物語』で知られる児童文学作家のミヒャエル・エンデと、子安美知子・文の母娘の対話を収録しています。

    「エンデと語る」というタイトルの通り、インタビュー形式でエンデから話を聞き出そうとするのではなく、お互いに語り合う中で3人の言葉が共振し、しだいに深い洞察が自然とあふれ出てくるような印象を受けました。とくに若い文が物怖じすることなく大胆に意見を表明することで、自然な形で3人の会話が進んでいきます。またエンデも、通り一遍の回答ではなく、2人の対話者の言葉に耳を傾けながら、彼自身の考えていることを正直に語っているように思えます。

    三者ともシュタイナーの教育思想に関わりがあるため、自然と話題はシュタイナーの人智学に及んでいますが、ここでもやはり文がシュタイナー教育に対して両義的な態度を示し、エンデと美知子は文の意見に耳を傾けながら、教育とは何かという問題を掘り下げていこうとしています。

    対談本には散漫な内容のものが多く、感心させられることが少ないのですが、本書は最後まで興味深く読むことができました。

  • 私が一番大好きな作家エンデのバックボーンが詰まった本。現実的な問題を取り扱っているが、かなりマニアックな内容なので、幻想的な気持ちを壊したくない人には向かない。作品の誕生秘話や、裏話なども収録。

  • 著者の子安さんはシュタイナー教育について聞かれた時に、ミヒャエル・エンデ『モモ』の「時間の花」についてお話しするそうです。

    子安さんは、シュタイナー教育であろうと他の教育であろうと、大事なことは子どもたちの背後に「時間の花」が見えてくるような、そういう人間になっていることが、教育を行う前提なのではないかと言っています。

    「時間の花」
    咲いては散り、散っては咲く、どの花も一回一回そのときが一番美しいと思えるような咲きかた。

    教育という場には、子どもたちの、その瞬間瞬間が最も生き生きとして美しい、そういう姿が見えていることが、大事なのだと思いました。

  • Amazon、¥650.

  • 百万遍知恩寺の秋の古本祭にてたまたま見つけて購入。おかげで半分くらいで挫折していた『鏡の中の鏡』をもう一度読むはめに。レトリックと質の話など示唆的だった。

  • 前々から読んでみたかった本なので見つけた時はとても嬉しかった。『モモ』や『はてしない物語』などの物語についてはもちろん、それ以外のことも幅広く対談され、ページ数的には多くないながらも、かなり内容の濃いものだった。またミヒャエル・エンデ自身の自作に対しての考え、また物語というものに対しての考え方はかなり感慨深い。大事にしたい一冊。

  • エンデとの対話は、奥様をなくされた後から始まる。
    少し悲しい雰囲気が漂う。
    もも
    はてしない物語
    などの裏舞台が分かる。

    教育について考えるのによいきっかけになるかもしれない。

  • 卒論!

  • 246.89.11/10.10刷、並、カバスレヤケ、黄ばみ、
    帯付。書庫。

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