兵士たちの日露戦争: 五OO通の軍事郵便から (朝日選書 349)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022594495

作品紹介・あらすじ

国定教科以前の世代に属した兵士たち。彼らの意識の中には、天皇も靖国神社も全くといってよいほどなかった。戦地から故郷に送った貴重な手紙を克明に分析。

感想・レビュー・書評

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  • ジャパニーズ苦力がいたということを知れただけでもこの本読んで良かったです。
    輜重輸卒を差別してたらロジ破綻しますわな。40年後に電信柱に潰されたバカジャップ。
    広島開助の人生に憧れる。

  • 福井県大野郡羽生村の笠松家に残された、日露戦争出征兵士の手紙をまとめた本。
    軍の編制とか、補充兵や後備役の人たちがいつどうやって召集されたのかとか、兵卒の給料とか、事細かに書いてあって楽しい。
    奉天会戦から講和までののんびりした滞陣生活での、食事の話や「ちょっと不自由な」色の道の話なども面白い。

  • 福井県大野郡羽生村の笠松家に保存されていた日露戦争中の軍事郵便を、丹念に渉猟し、当時の無名の徴兵された人々の肉声を伝えたもの。興味深い記述が多いが、その中で、①日露戦争時には、戦死後、靖国神社に祀られる名誉感を持たない者もいたこと、むしろ、大正・昭和期の教育がかかる名誉感を助長したのではないかという点、②日露戦争時も、日本軍が降伏後の捕虜を虐殺した例もあり、当時の日本軍の綱紀や人道的配慮が行き届いていたとは限らないことが、目に留まった。

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著者プロフィール

2009年9月逝去

「2013年 『明治国家の成立 天皇制成立史研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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