紫式部のメッセージ (朝日選書 422)

  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022595225

作品紹介・あらすじ

『源氏物語』の真の主題は?平安時代のフェミニスト紫式部が後世に託した女性解放の思想を読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 紫式部の書いた「源氏物語」の中の結婚觀についてである。男性中心の社会構造の中では、結婚するということは人間関係も男女関係も男性優位になってしまう。そのような社会の中で結婚した女性は「女ほど不自由であわれな存在はない」と、紫式部が述懐している。「結婚」という行為を、男性側から考えた場合と女性側から考えた場合について述べている。男性優位の社会の中では、宇治十帖の「浮舟」の行為は男性にとっては考えられないことであろうと思いながら読んだ。現代においても「結婚」ということにたいして、男性と女性の考え方が大きく違えば、生活する上で困難をきたす。そのことに気付くかどうか・・が難しい。「源氏物語」をもう一度読み直してみよう・・と思った。

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