クビライの挑戦―モンゴル海上帝国への道 (朝日選書)

著者 :
  • 朝日新聞社
5.00
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 18
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022596253

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ■モンゴルの時代って、なんだか風通しがよくて涼しげ。人類が見た「世界」という夢。

    モンゴル帝国の創設者チンギスではなく、帝国を完成したクビライに焦点を絞って解説。南宋をほぼ無傷で手に入れ、空前の規模の水軍を持つまでに至る様子、「恐ろしくて野蛮なモンゴル人」というのは諜報による戦意喪失を狙ったデマか、後世の官僚の捏造で、実際にはほとんど戦わない軍隊であったこと、ある段階から明確に世界帝国を目指しており、軍隊を動かすと同時に世界を治めるシステムを多民族からなるブレインに検討させていたことなどが力説されている。

    帝国の範囲を示す地図が楽しい。他の先生の論文からコピペしたものらしく、文中に出てくる地名がなかったりするのが惜しいところ。しかしながら選書ですから、これでいいです。というかよくこれだけみっちり読める内容を盛り込めたなというくらいの手応えは有る本。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1952年、静岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。おもな著書に『モンゴル帝国の興亡』『中国の歴史08 疾駆する草原の征服者』『遊牧民から見た世界史』『大モンゴルの世界』ほか。1995年に『クビライの挑戦』でサントリー学芸賞、2003年に司馬遼太郎賞、2006年に紫綬褒章、2007年に『モンゴル帝国と大元ウルス』で日本学士院賞を受賞。

「2016年 『興亡の世界史 モンゴル帝国と長いその後』 で使われていた紹介文から引用しています。」

杉山正明の作品

ツイートする