シューベルト (朝日選書 584)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022596840

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  • シューベルトについて、当時の社会情勢と絡めながら彼の音楽性を詳細に分析した伝記本。シューベルトが生涯のほとんどを過ごした当時のウィーンの様子も詳しく描かれており、音楽家は時代の流れと無縁ではいられず、その作品は意識的あるいは無意識のうちに影響を受けていることがよくわかる。シューベルトは未完の作品の割合が多いが、それは彼自身が新しい時代の風を鋭敏に感じとり、モーツァルトやベートーヴェンなどが愛用していた古い形式ではもう音楽が書けないことに気づいた結果なのだという。もっとも、未完成交響曲が未完に終わった理由はそれだけではいらしいが……。

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著者プロフィール

1936年和歌山県生まれ。東京大学大学院修士卒。中央大学名誉教授。芸術全般を対象とする形象研究。著書に『フェルメール―窓からの光』(講談社)、『音楽の悪魔』『ムーサの贈り物』(音楽之友社)、『シューベルト』『気球の夢―空のユートピア』(朝日新聞社)、など。

「2023年 『もっときわめる! 1曲1冊シリーズ④ シューベルト:《冬の旅》』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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