- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022597021
作品紹介・あらすじ
いかに生きいかに死ぬか50人の論者が語るそれぞれの死生観。
感想・レビュー・書評
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昨年の夏父の七回忌をすませた。
あまりの突然の死に、容易に受け入れることができず、ながいこと自分の中で抱え込んでいた。
死ということの意味を考えていた。
しかし、死ということは考えようとしても考えはうまくまとまるはずのないもので、どこかで心を論理的に整理する必要があるのかもしれない。と、漠然とした結論を出していた。
死ということの意味、受け入れ方、自分の健康について、考えても考えても上手く答えは出ない。
そんなとき、新聞でこの本のことを知った。
読んでみたいと思ったものの、なかなか手に入れることができず、ネットの古本で入手した。
著名人が死についてのことをリレーエッセイで書き綴ったもの。
週刊朝日に連載していたものらしい。
とても素晴らしい本だった。この企画のアイデアもいいと思う。
リレーエッセイなので、読みながら立ち止まりながらじっくりと考えることができるのもいい。
最近仲良くなった同じ年の友人と話をしているうちに、彼女は母親を亡くしているということがわかった。
やはり、彼女もすごく死について考えており、お茶をしながら話し込んでしまった。
こういう話をじっくりとできる友人ってありがたい。
親を亡くすということが、死についてもっとも考えるときであり、その前と後では人生観が大きく違うといっても過言ではない。
まだまだ自分自身考えはまとまっておらず、いつかしっかりと文章にしておきたいと思うものの、
また、自筆で遺言を書く、という行為も、そのうちしなければと思いながら何もしていない。
自分が重い病にかかったとき、どう対処してもらうのか、そのときの年齢によっても大きく違ってくる。
とにかく考えることはたくさんある。死について考えるということは、自分の生きてきた人生について考えるということでもあるという指摘は確かに正しい。
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