本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022597458
感想・レビュー・書評
-
「腐儒」という言葉は知っていたが、「儒教」と聞いても「保守的」とか「封建制」とかのイメージしかない。しかし、決してそういうものではないことを本書で初めて知った。
「横井小楠」の「儒教」とは、言ってみれば「儒教原理主義」のような戦闘的なものだったのだろうか。
幕末の混迷を、後世から見た単純なストーリーとしてではなく、当時の人々の絡み合いの詳細な動きを通して、有名な人物のキャラクターが目の前に浮かぶような内容は、実に興味深い。
しかし、やはり「儒教」を掲げた「横井小楠」の思想はわかりにくい。
「横井小楠」は後世に書物を残さなかったし、「松平春嶽」の政治顧問としても成功したとは言いがたい。
本書は、幕末史としては興味深く読めたが、「横井小楠」という人間や思想を紹介するという面ではそれほど成功しなかったのではないかとも思えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1196夜
全2件中 1 - 2件を表示