ニッポンのコメ―崩壊に向かう複雑なその仕組み (朝日選書)

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著者 : 大泉一貫
  • 朝日新聞社 (2001年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022597809

作品紹介

私たちにとって身近なコメと、複雑怪奇なコメの世界という二面性を制度と実体経済の動きから概観する書。

ニッポンのコメ―崩壊に向かう複雑なその仕組み (朝日選書)の感想・レビュー・書評

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  •  サブタイトルに「崩壊に向かう複雑なその仕組み」とある。

     国際的にみても米は優れた主食として、人気が高い。他方で、廉価、外国米輸入、減反課題も多い。

     意外であったとのは米を蘇民が食べるようになって200年ほどという事実、食管制度の始まりが昭和17年とは戦時食糧確保。

     しかし、産官政はその緻密な食管制度の「うまみ」も、手放したくないのだそうだ。

    本書は食管法が廃止され、食糧法が施行された後で書かれている。平成7年に米不足もあった。法改正の背景にはウルグァイランド受け入れによる外国米輸入義務というのがあったそうである。

     食糧制度の根幹にふれる部分について、背景と利害関係者の内部事情をうかがうことができる。

  • 1995年「食管法」が廃止され、それに代わって「食糧法」が制定・施行された。本書は、食糧法がコメの世界にもたらした変化を、生産現場・卸・小売・消費者の立場からレポートする。コメをめぐる複雑な状況の理解に最適な一冊。これから市場に求められるコメの条件もわかる。
     食糧法制定当時、農水省などはコメを一気に市場原理に託すのは危険だと考えた。そのため食糧法は一方で自由化を進め他方で管理流通制度を残す、二面性を持つ法律になった。

     だが、縮小産業での構造改革が必要なら、中途半端な改革は事態をさらに複雑化し、産業再生の芽さえ摘み取る、というのが著者の主張だ。

     自由な市場を求める量販店・外食産業と、流通の管理を求める全農のあつれき。その中で日本の稲作産業は販売額の減少に直面している。農家が、市場に合わせたコメを作り販売できる体制の構築が急務である。

    (日経バイオビジネス 2001/10/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

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