あの人はなぜウンと言わないのか: 自分を変える。組織を変える。 (朝日選書 702)
- 朝日新聞出版 (2002年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022598028
感想・レビュー・書評
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ぜひノートやメモ、Evernoteを片手に自分でも実践しながら学習していくのがオススメの本。
大切なことは、言葉をどう使うか。どんな言葉を使っているかを理解して、適切な使い方に変えていくことで自分や周囲への言葉の影響を変えていく。
特にリーダーは、組織の中で合意の言葉を作ることで思想や連帯感を作ることができる。
■メモ
1. 不平の言葉からコミットメントの言葉へ
1. 誰かから不平の言葉を聞いたら、何が不満なのかをしっかり明らかにして、解決に対して前向きな言葉に変えてあげるチャンス
2. 非難の言葉から自分の責任を考える言葉へ
1. 問題から学ぶ。批判を切り捨てるのではなく、それをエネルギーにしてコミットメントに変える
3. 表向きの新年の決意的言葉から積極的に関与するコミットメントの言葉へ
1. 自己矛盾に気づく。自己矛盾は変革へのチャンス
4. 思い込みの言葉から可能性を生み出す言葉へ
1. 思い込みと距離を置く。普段の自分の思い込みを客観視する
5. 単なる褒め言葉から決意の言葉へ
1. 直接的で、対象が特定されていて、性格付けをしないこと、この3つが敬意の言葉を協力にする。上っ面ではなく、真摯に伝える。二人称よりも一人称のほうが伝わりやすい。二人称は相手を防御態勢に追い込むが、一人称は情報を伝えているだけに過ぎないので受け取りやすい
6. 規則と方針の言葉から合意の言葉へ
1. 個々人の誠実さに依存するのではなく、全体の合意に基づく公の組織としてのまとまりが必要
2. リーダーとは連帯感を引き出す人。個人的な反感を公の合意違反にする人そのために必要なものが合意の言葉
7. 建設的批判の言葉から単に批判するだけでない脱批判の言葉へ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
変えたくない、と言う気持ち、これに気づくこと。
根が深いがとりあえず気づき、観察し、小さく小さく変えてみる。
薄ーい本だが、これで十分かも。
ネクストバッターサークル。
一塁まず話し合いの場を設ける
2塁よく聞く
3塁建設的な批判もなしよ。
この「不安」にもっと積極的に関与してみたらどうでしょう。恐れていることが起こるのを防ぐため反対にコミットしようと考えるのです。 -
世の中の変化ははやくて、どんな組織でもなんらかの変革が必要とされている。
にもかかわらず、組織変革の9割は失敗すると言われている。
で、いろいろな手法を次から次に試して失敗すると、「どうぜ、今度もダメだろう」という風土がうまれ、ますます変革が難しくなる。
どうして、変革ということはこんなに難しいのだろう?
という問題意識を私はもっているのだが、どうやらRobert Keganの”Immunity to Change"が必読書のようである、という気がしてきた。
といっても、P300を超える原書を読むのはしんどいので、まずは翻訳されているKeganのものをさがして、この本を発見、読んでみることにした。(原題は、”how the way we talk can change the way we work")
一見、やさしそうな表紙の絵やタイトル、それから書き方にだまされそうだが、内容の凝縮度がかなりたかい。
コミュニケーション関係の本はいろいろと読んでいるのだが、「え?そうだったの?それって、これまで、大事とされていたことだよね?」みたいなところもあるので、もう少し前提にたっている考えを知らないと、よく分からない気がする。
というわけで、”Immunity to Change"を読まなきゃいけないのかな?
誰か翻訳を出してくれませんか?