日本の道教遺跡を歩く―陰陽道・修験道のルーツもここにあった (朝日選書 737)

  • 朝日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022598370

作品紹介・あらすじ

天武天皇が向かった吉野には、いったい何があったのか?なぜ桓武天皇は、長岡京にこだわって造都したのか?出雲・伊勢・宇佐の三大社のなりたちとは?鎮宅霊符、宵待ち講、鬼やらい、今もつづく習俗のルーツをたどってみえてきたものは?皇帝のよみがえり、不老不死の宮殿、海のかなたのユートピア…隋唐時代の中国で、儒教・仏教以上に広まっていた道教。同じころ実は日本の各地にも伝わり、占い、まじない、呪いなど日本人の宗教観に深く根づき現代にも影響を及ぼしている。道教とはどんな教えなのか?いつごろ成立したのか?ほかの宗教とのちがいは?第2部に道教入門のためのQ&A集を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 多くのものを中国から取り入れて発達してきた我が国ですが、科挙・宦官・纏足・道教は、その弊害ゆえ取り入れなかったという自慢話があります。ところが、全国各地の道教遺跡を訪ねると、その痕跡が至る所にあるとするフィールドワークです。斉明天皇や天武天皇の道教への傾注。呪術の話や北斗信仰、庚申信仰、天台宗円仁が勧請した異国の神など興味深い話が満載です。教団や道士単位でつかめないので、体系的に把握しづらい道教ですが、確かにあった、各地にあった、連綿とあったということはよく理解できました。

  • 斜め読みしかしてないので、これから勉強します。
    ……しかしほんとに奥が深いなあ。

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著者プロフィール

1918年大分県中津市生まれ。 1942年京都帝国大学文学部哲学科卒業。  同年10月熊本野砲兵聯隊入営。戦争末期に中国大陸に渡り、広東省で終戦を迎え、47年上海から復員。東方文化研究所(京都)助手、大阪府立北野高校教諭、愛知学芸大学助教授、京都大学人文科学研究所教授を歴任。 1974-79年京都大学文学部教授。 1980-82年京都大学人文科学研究所所長。  定年退職のあと関西大学文学部教授、北九州大学外国語学部教授を勤める。その後、故郷の中津に住み、執筆・講演活動を行う。 2001年没。 著書に、『荘子』(中公新書)、『老子』(ちくま学芸文庫)、『道教思想史研究』(岩波書店)、『魏晋思想史研究』(岩波書店)など多数。人文書院刊行の書籍に『道教と日本文化』『道教と古代日本』『中国の哲学・宗教・芸術』『「馬」の文化と「船」の文化 古代日本と中国文化』『タオイズムの風 アジアの精神世界』がある。

「2018年 『「馬」の文化と「船」の文化 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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