負けてたまるか! -青色発光ダイオード発明者の言い分

著者 : 中村修二
  • 朝日新聞社 (2004年3月11日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022598486

負けてたまるか! -青色発光ダイオード発明者の言い分の感想・レビュー・書評

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  • (特集:「発光ダイオードを知ろう!」)

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  • (2014.11.02読了)(2005.04.16購入)
    副題「青色発光ダイオード発明者の言い分」
    【ノーベル物理学賞】
    研究に没頭するのが好きなので、組織の長に祭り上げられて、現場を離れるのが嫌だったから会社を辞めて、大学教授になったとか。
    大学教授をしながら、『週刊朝日』に約一年間連載したコラムをもとに加筆修正し、再構成して一冊の本にしたもの、ということです。
    青色LEDの開発については、「怒りのブレイクスルー」ホーム社、あたりが詳しいかなと思います。この本では軽く触れている程度かなと思います。
    青色LEDの開発は、社長に直訴してOKを取って、必要な技術習得のためアメリカに留学し、帰ってきたら社長が交代しており、そのうち、開発中止命令が出たにもかかわらず、開発を続け、特許申請は秘密が漏れるからと禁止されていたにもかかわらず、特許申請してしまったとか。青色LEDの開発材料としては、窒化ガリウムでは、できないだろうといわれていたのに、あえてそれに挑んだ。研究開発費用が少なく、開発担当も自分一人だったので、必要な装置は自分で制作し、手直しもすぐできる。小回りが利く。
    実験装置の爆発事故も何度もあったけど、独立した小さな建物だったので、他への影響はなく、怪我しなかったのは、運がよかったから、といった感じです。
    会社を辞めてから、発明者にもっと報奨金を払うべきじゃないか、と裁判を起こして、世の中に話題を提供していますが、会社を辞めた後、会社から契約違反で訴えられたので、逆提訴に踏み切ったのだとか。
    発明者に有利な判決が出るようになったため、政府は、会社側に有利になるように法律を変えようとしているとか。10年前のことなので、もう変わっているのかもしれません。

    【目次】
    プロローグ―三流人生応援宣言
    第1章 子どもたちにとってなにが最も大切なのか
    第2章 新しい価値観が日本を変える
    第3章 私はこうして青色発光ダイオードを発明した
    第4章 技術とはいったいなにか
    第5章 組織の中で
    第6章 好きなことだけやればいい
    第7章 いわゆる「中村裁判」について
    エピローグ―強く願えば必ず

    ●抽象を具象に(10頁)
    抽象を具象にすることは、絵画や音楽表現などの芸術に限らない。考えてみれば、人間はずっと自然という抽象的な存在を、具体的で理解しやすいものに置きかえようと努力してきたような気がする。
    ほとんどの学問やビジネスは、自然現象や人間の欲望、市場の動きといった抽象的なものを、的確かつ正確に具現化することが目的の一つといえる。
    ●カリフォルニア大学サンタバーバラ校(12頁)
    UCLAは優秀な大学なのだが、材料物性、特に私の専門の「化合物半導体系」の研究レベルはUCSBのほうが比較にならないくらい上だ。研究者としては、レベルの高い大学で研究したいと願うのは当然だろう。
    (反骨精神の塊のような中村さんから、このような発言を聞こうとは思いませんでした)
    ●産業界の要請(19頁)
    画期的な新製品を創り出す「一人の天才」より、むしろよってたかって技術改良するための「百人の秀才」が求められるのだ。
    ●LED(86頁)
    消費電力が低く省エネであり、ほとんど球切れもなくメンテナンスフリーなどといった利点がLEDにはたくさんある。
    ●試行錯誤(93頁)
    研究開発は試行錯誤の繰り返しだ。試した回数の勝負。多ければ成功の確率がぐんと上がる。
    ●青色LED(103頁)
    最初に青色に光るLEDを実現できたのは92年3月だった。それまでのものより格段に寿命は長かったし、光度も従来の1.5倍だったが、光が弱々しく暗く、とても製品化できる代物ではない。
    ついに93年12月、高輝度青色LEDの世界初の実用化をマスコミへ発表することができたのである。本格的に研究開発を始めてから4年半がたっていた。
    ●持論(154頁)
    私の持論は、「人間、好きなことだけをとことんつきつめてやっていけば、誰もがすばらしい人生を送ることができる」というものだ。
    ●評価基準(180頁)
    米国では、その人のパフォーマンスを評価する基準は、主にお金である。小さいころから、どうやってお金を稼ぐかといったことを、社会の仕組みなどを含めて教わっているのだ。

    ☆関連図書(既読)
    「考える力やり抜く力私の方法」中村修二著、三笠書房、2001.02.25
    「怒りのブレイクスルー」中村修二著、ホーム社、2001.04.10
    「負けてたまるか!」中村修二著、朝日選書、2004.03.25
    (2014年11月3日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    電球より消費電力が小さく球切れの心配もない発光ダイオードは、交通信号や屋外ディスプレイ、携帯電話の画面などに使われて大活躍し、その市場は1兆円規模と言われる。しかし、20世紀中は不可能と言われた青色発光ダイオードを独力で開発し、徳島の小さな会社に巨額の利益をもたらした研究者中村修二には、わずかな報奨金が支払われただけだった。企業が支払うべき発明への相当な対価とは?現在カリフォルニア大学サンタバーバラ校で研究する中村は、「発明に対する報酬」を求めて、かつての勤務先を提訴する。そして2004年1月30日、東京地方裁判所は中村の主張を認める判決を下し、「企業が特許を独占することによって得た利益」と「発明に対する個人の貢献度」から算定した「発明の対価」を604億円とした。

  • 青色LED裁判で“財産としての発明”を一躍有名にしてくれた中村氏。反骨心、常識破り、異常なまでの集中力…真似はできないが、何かを成し遂げた人の自叙伝には、必ず参考になるところがある。裁判では、青色LEDは自由発明だとする氏の主張は退けられたが、“田舎の三流サラリーマン研究者”だったからこそ完成した発明だという氏の言葉からすれば、職務発明だということは納得したのだろうか。
    リーダーにはなれないタイプに思えるが、日本を飛び出した後、アメリカでどのように新しい人生を送っているのだろうか。

  • 中村修二の書いた本。青色LEDの開発までや、アメリカと日本の理系に対する対応の差などを書いている。事実には違いないと思うが、本人の視野の狭さと、裁判での600億の判決に対する疑念は生まれた。
    ただ、一応参考にはなった。

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