女性天皇論 象徴天皇制とニッポンの未来 (朝日選書)

著者 : 中野正志
  • 朝日新聞社 (2004年9月11日発売)
3.29
  • (0)
  • (3)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • 15人登録
  • 3レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022598608

作品紹介

「女性天皇を論じることは、パンドラの箱を開けることになる。天皇とは何か、天皇制とは何かという根源的な問題にぶつかる」。だから踏み入らずにいた。女性天皇容認論は明治初期から唱えられていた。ところが、第二次大戦後、男女同権の風潮が強まる中でも、皇室典範に皇位継承を男系男子に限定する規定は温存された。はたして、何が女性天皇実現を阻んでいるのか?本書では、数多の文献を渉猟し、男系男子継承の根拠となる「万世一系説」や「女帝『中継ぎ』説」を徹底的に洗い直し、象徴天皇制そのものが抱える矛盾点をつぶさに検証、摘出する。「お世継ぎ」問題をきっかけに噴出した感情的賛否両論を排し、迫り来る「皇室の危機」に対する現実的解決策を提言。

女性天皇論 象徴天皇制とニッポンの未来 (朝日選書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 朝日新聞の論説委員だった著者が極めてアカデミックに歴史上の天皇観、明治憲法・皇室典範制定時の議論、そして戦後の同様の議論を明らかにして女帝が日本でどのように考えられてきたか、説得力を持って解き明かしています。紹介されているように高樹のぶ子が積極的女帝推進論に立って、平和の国に生まれ変わった象徴として今の日本に相応しいと主張したというのはまことに素晴らしい考えだと思いますし、著者も肯定的に考えているように見えます。それにしても浩宮の人格否定の動き発言以来、明らかになった皇室の諸問題が「皇室の人たちへの人権侵害」をむしろ明らかにしていることへの抵抗の声であるというのは全く同感であり、一歩踏み込んでこのような時代に天皇制が必要なのかとむしろ思うしだいです。男系、直系、嫡長子という万世一系の天皇という思想そのものが明治に生まれたことを論証しているわけで、そう考えると、女帝を認めるかどうかということは、現在の保守的な考え(皇国史観など)に染まった人々には大きな壁になっているわけも納得できます。

  • 天皇について様々な観点からかかれている。参考資料が膨大。

  • どう思う?

全3件中 1 - 3件を表示

中野正志の作品

女性天皇論 象徴天皇制とニッポンの未来 (朝日選書)はこんな本です

ツイートする