ネアンデルタール人の正体―彼らの「悩み」に迫る (朝日選書)

著者 :
  • 朝日新聞社
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022598691

作品紹介・あらすじ

かつて地上には、常に2、3種類の「ヒト」がいた。新しい人類が現れては消えていき、その数は17種にものぼる。その唯一の生き残りであるわれわれホモ・サピエンスを除いて、ヒトはすべて地上から姿を消した。ネアンデルタールとは、600万年の人類史の中で、ごくごく現代に近い時代に出現し、そして消滅していったヒトであり、われわれの「最後の隣人」であった。4万年前まで、ネアンデルタールとわれわれの祖先は、同じ時代に生きていた。彼らは出会い、そして混血したのだろうか。それとも、ネアンデルタールは子孫を残さず絶滅したのだろうか。化石発見ラッシュの中、化石、脳、言語、遺伝子等の専門家が、さまざまな視点で最新ネアンデルタール像に迫る。

感想・レビュー・書評

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  •  わずか数万年前までヨーロッパに住んでいて、われらヒトと共存した「最後の隣人」……ネアンデルタール人の本当の姿にせまる。

     複数の著者がいるので、章ごとに多少情報が重複したり錯綜したりもするが、そのぶん先端の科学に触れられる、刺激的な読み物に仕上がっている。著者どうしの意思統一もしっかりできている印象。副題に「彼らの『悩み』に迫る」とあるが、ネアンデルタール人を、ホモ・サピエンスの隣人としてどのように位置づけるか、という試みに真正面から挑んだ力作だ。
     とはいえ、人類の過去に関心の薄い人が、いきなりこの本を読んで楽しめるかというと、なかなか難しそう。難解というわけではないが、専門的な切り口から入る章もあるので、著者と問題意識を共有するのに苦労するだろうなぁという意味で。(まぁ、でも興味ないところは飛ばしてもOKっしょ)
     図版や写真も豊富で、イメージを描きやすい。先端の研究を、わかりやすく紹介してくれる、なかなか工夫のある1冊。

  • 数人の科学者が検証した、ネアンデルタール人の姿。脳は1500で現代人より重い。体重との比率が関係するので、知能が優っていたとは言えないが、スーツを着てNYにいたら案外フツーかも⁈って、今までの野生的なネアンデルタール人像と違ってて面白い。どうしても、動物のように想像して進化した現代人がインプットされているが、20万年前にヨーロッパに現れたネアンデルタール人像を勝手に決めつけるのは変だなと思う。

  • 我々に最も近い「人」、ネアンデルタール人に関する短い論考をまとめた本。当時としては最先端の内容だったのだろうが、今はもっと分かっていることが増えているのだろう。NHKのドキュメンタリーとかでもやってる話が多かった。

  • 息子がレポートの宿題に借りてきていたのを、ついパラパラと読んでしまった。
    シンポジウムでネアンデルタール人のアイデンティティについての講演が行われた、その講演集だそうだ。
    最近になっていろいろわかってきたらしいが、それでもまだ多くが謎のネアンデルタール人に関して、考古学、遺伝子学、文化人類学、解剖学、脳科学、心理学や言語学といった様々な視点から、専門家たちが、ネアンデルタール人像を解き明かすべく熱く語っている。
    講演なので表現も口語的でわかりやすく、なかなか面白かったが、反面、10人ほどの講演者ごとに章が分けられているのだが、同じ話が反復して出てきたり、参考にするべき写真やイラストがかけ離れたページに掲載されていたりと、やや読みにくい部分も。

    写真や図説、イラストも豊富で、息子はさぞかしレポートがうまくいったことでしょう…(期待)。

  • 講演集だけあって同じ内容が何度もでてきたり、話が散漫だったりするのがちょっと。

  • かつて地上には、常に2、3種類の「ヒト」がいた。新しい人類が現れては消えていき、その数は17種にものぼる。その唯一の生き残りであるわれわれホモ・サピエンスを除いて、ヒトはすべて地上から姿を消した。ネアンデルタールとは、600万年の人類史の中で、ごくごく現代に近い時代に出現し、そして消滅していったヒトであり、われわれの「最後の隣人」であった。4万年前まで、ネアンデルタールとわれわれの祖先は、同じ時代に生きていた。彼らは出会い、そして混血したのだろうか。それとも、ネアンデルタールは子孫を残さず絶滅したのだろうか。化石発見ラッシュの中、化石、脳、言語、遺伝子等の専門家が、さまざまな視点で最新ネアンデルタール像に迫る。

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