この国のすがたと歴史 (朝日選書 776)

  • 朝日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022598769

作品紹介・あらすじ

「日本列島は海を通じて四方に開かれ、アジア大陸の北と南をつなぐ架け橋の役割をはたす位置にあります。北からも南からも、西からも東からも人や物の出入りがあったと考えられ、列島外の影響をうけつつ、多様な社会が列島各地に生まれていったのです」(網野)。「戦後の考古学では遠隔地間の物の動きを、政治的に与えたりもらったり、献上するととらえる考え方が強すぎました。しかし、ふつうの交易は数え切れないほどあったのです。文献に出てくる事実だけが歴史であると思い込みすぎていたのではないでしょうか」(森)。歴史家・網野善彦と考古学者・森浩一が、遺跡や文献などの資料をもとに人びとの交易の実際に迫り、「日本文化」や「日本社会」のすがたを新たな視点から縦横無尽に語り合う。

感想・レビュー・書評

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  • 日本中世史学者と考古学者の対談。一般的に言われているのとはまた違った視点から見た日本史の姿が描かれていて、面白い。

  • かなり前の本ではあるが、両者の濃密な対談。
    しかしながら自分の知識では理解が難しい話ばかりだった。

  • いま読んでいますがとても刺激的です。

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著者プロフィール

1928年、山梨県生まれ。1950年、東京大学文学部史学科卒業。日本常民文化研究所研究員、東京都立北園高校教諭、名古屋大学助教授、神奈川大学短期大学部教授を経て、神奈川大学経済学部特任教授。専攻、日本中世史、日本海民史。2004年、死去。主な著書:『中世荘園の様相』(塙書房、1966)、『蒙古襲来』(小学館、1974)、『無縁・公界・楽』(平凡社、1978)、『中世東寺と東寺領荘園』(東京大学出版会、1978)、『日本中世の民衆像』(岩波新書、1980)、『東と西の語る日本の歴史』(そしえて、1982)、『日本中世の非農業民と天皇』(岩波書店、1984)、『中世再考』(日本エディタースクール出版部、1986)、『異形の王権』(平凡社、1986)、『日本論の視座』(小学館、1990)、『日本中世土地制度史の研究』(塙書房、1991)、『日本社会再考』(小学館、1994)、『中世の非人と遊女』(明石書店、1994)。

「2013年 『悪党と海賊 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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