- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022598950
作品紹介・あらすじ
「普通の人がどう考えて生きているのかをつかまえない政治分析は、狭く、痩せてしまう」と考える、現代日本有数の国際政治学者は、映画を論じることによって、アメリカ社会・アメリカ政治の実態に迫ろうとする。たしかに、「映画を手がかりとして、『政治家の世界』よりも視野を広げ、その社会の共通了解と時代精神の変容を理解する」のは、「アメリカのように映画の持つ意味が際だって大きい社会を考えるときには有効な方法だろう」ことは間違いない。題材としてとりあげるのは、『國民の創生』から『ミリオンダラー・ベイビー』まで、古今のアメリカ映画。社会科学者として、そして大の映画好きとして、自在に映画作品を語る著者は、アメリカ社会の過去と現在をわかりやすく提示する。
感想・レビュー・書評
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良い本というのは、その一冊から次の世界へ、小さくても大きくてもこれまで知らなかったことにアクセスする道筋をパカっと開いてくれる本だと思っているのだけど、自分にとって(今のところ)これピッタリ。ちょっと映画の量が多いが。第二次世界大戦の帰還兵の扱いあたりから始めてくれてるのがめちゃくちゃちょうど良かったし、何より読みやすい。知りたかったこと、興味があったことをうまく掬いあげてくれているので手に取ってよかった。
映画を通して当時の社会情勢を知るのは本当に面白い。でも、もう10年以上前の本だということは念頭において考えなくてはならない。過ぎ去った歴史は変わらないから良いけど、その歴史の上に成り立つ現在は刻一刻と変わってしまうから、本の中の常識や解釈は次第に通じなくなっていく。
この本があった地元の図書館もう少し好きになった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:778/F68//K
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映画を通してアメリカを見てみるという観点は面白いけど、映画好きの側面が強烈に出ていてアメリカ云々というよりは映画の評論書になっている。
ディズニーの見方やスターウォーズ嫌い等、苦笑を禁じ得ない記述もあり読み応えはそれなりにあるが、何かが残るような本ではない。
筆者が藤原帰一でなければまず読まなかったであろう。 -
アメリカにおける戦争・人種・大統領・宗教事情などを、関連する映画作品の紹介を交えて解説する。
国際政治というよりは映画の紹介本の色彩が濃い。しかし、我々に身近な映画(とはいえ結構マニアック)が題材にされていることもあり、専門的な学術書よりは幾分飲み込みやすかった。個人的にはディズニーの記述が気になった。字幕版を見直したくなる。
本書で紹介された映画めぐりをすることに決めたのだが、果たしてTSUTAYA・ゲオに置いてあるだろうか・・・。 -
アメリカの社会が何を感じ、どう反応してきたのかを、映画を通して読み取ろうとする試み。1940年代から70年代までの作品を中心にトーキーから最新作まで200本を越える映画から見えてくるアメリカ社会の多面的な姿。
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08029
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某番組出てるの見て、印象良かったんで買ってみたやつ
読みやすい読みやすい -
多角的に見たいなら読んだらいいなぁ。