- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022599193
作品紹介・あらすじ
いま世界の各地で、自国の歴史をどう捉えるか、負の経験を未来にどう活かせばよいかが問われている。日本がかつてアジア各地に遺したものは、現地でどう記憶されているだろうか。はたして「真の和解」はあるのだろうか-。本書は、朝日新聞連載企画「歴史と向き合う」から第4部〜第6部を収録。「『帝国』の記憶」「真実と和解」「愛国心再考」をテーマに、過去と向き合い相互理解の道を模索しているヨーロッパや南北アメリカ、南アフリカも取材。内外識者へのインタビューを交えて、過去をどう乗り越えるかを考える。愛国心に関する世論調査結果、歴史と向き合うためのブックガイドを収録、貴重な戦時中の写真資料群「富士倉庫資料」を口絵で紹介する。
感想・レビュー・書評
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「歴史と向き合う」シリーズの二巻目。
一巻目と同様、太平洋戦争に対して、日本に残る問題点を示した本。
本書のテーマは主に三点。
「大東亜共栄圏」- 写真が語る戦争
「各国間の和解」
「愛国心」
最後に総括として、これらのテーマをふまえたうえでの今後の指針を示した章があります。
自分はドイツは戦争を総括でき、国民に浸透できているものと漠然と思っていたのですが、いまだポーランドとの軋轢が残っているらしくちょっと衝撃でした。
何の疑問もなく「ドイツが悪」などと思っていたけれど、人と人が敵対する状況において単純に思い込むことは危険。
日本のことでもそうですが、「加害者」「被害者」という大枠を決めつけるでなく、国の姿勢と個人の感情は分けて考えるべきなのかと。
最後にこの本が示した「歴史と向き合い、未来を切り開くために」「必要」なまとめは常に意識しておくべきことだと思いました。
1. 他者と対話を重ね史実を検証すること
2. 安易な善悪二元論に陥らないこと
3. 共存・共栄の価値を目指すこと
自国、他国、人を理解することと、と目指すべき価値を見いだす姿勢だと認識しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[ 内容 ]
いま世界の各地で、自国の歴史をどう捉えるか、負の経験を未来にどう活かせばよいかが問われている。
日本がかつてアジア各地に遺したものは、現地でどう記憶されているだろうか。
はたして「真の和解」はあるのだろうか―。
本書は、朝日新聞連載企画「歴史と向き合う」から第4部~第6部を収録。
「『帝国』の記憶」「真実と和解」「愛国心再考」をテーマに、過去と向き合い相互理解の道を模索しているヨーロッパや南北アメリカ、南アフリカも取材。
内外識者へのインタビューを交えて、過去をどう乗り越えるかを考える。
愛国心に関する世論調査結果、歴史と向き合うためのブックガイドを収録、貴重な戦時中の写真資料群「富士倉庫資料」を口絵で紹介する。
[ 目次 ]
第4部 「帝国」の記憶
もう一つの歴史 写真で語る戦争
第5部 真実と和解
インタビュー 過去の克服
第6部 愛国心再考
エピローグ 未来への記憶
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2007.8