憲法9条の思想水脈 (朝日選書823)

著者 :
  • 朝日新聞社
3.70
  • (4)
  • (1)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 41
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022599230

作品紹介・あらすじ

戦後日本を60年支えてきた日本国憲法。その改正手続きを定めた国民投票法案が2007年5月、国会で成立した。争点は9条である。人類の歴史のなかで、絶え間なく繰り返されてきた戦争。じつは、それゆえに平和を求める切実な声が途絶えることはなかった。日本でも幕末以降、軍備撤廃を論じ、戦争廃止を訴える思想が現れ、それらが第一次世界大戦後の「すべての戦争の違法化へ」という世界の動きと合流していった。憲法9条は、戦後、突然生まれたものではない。世紀を越え、国境を越え、脈々と流れてきた平和運動や非戦思想の到達点にあり、平和を個人の生存権として主張する画期的な条文なのだ。日本はいま「国益」「同盟強化」の名のもと、戦争を前提とした軍事力均衡(バランス・オブ・パワー)政策が国民を守らなかった19世紀に戻ろうとしているのか。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • さまざまな角度から憲法9条の文字通り「思想水脈」を検証を経た「あとがき」に深い感動をおぼえました。

  • Law and JP societyという授業のレポート資料。

    今まであんまり触れてこなかった分野だけど、
    なるほど色々議論されるだけの複雑さを持ったものなんだ
    ということが分かりました。

  • [ 内容 ]
    戦後日本を60年支えてきた日本国憲法。
    その改正手続きを定めた国民投票法案が2007年5月、国会で成立した。
    争点は9条である。
    人類の歴史のなかで、絶え間なく繰り返されてきた戦争。
    じつは、それゆえに平和を求める切実な声が途絶えることはなかった。
    日本でも幕末以降、軍備撤廃を論じ、戦争廃止を訴える思想が現れ、それらが第一次世界大戦後の「すべての戦争の違法化へ」という世界の動きと合流していった。
    憲法9条は、戦後、突然生まれたものではない。
    世紀を越え、国境を越え、脈々と流れてきた平和運動や非戦思想の到達点にあり、平和を個人の生存権として主張する画期的な条文なのだ。
    日本はいま「国益」「同盟強化」の名のもと、戦争を前提とした軍事力均衡(バランス・オブ・パワー)政策が国民を守らなかった19世紀に戻ろうとしているのか。

    [ 目次 ]
    第1章 憲法9条の構成と平和主義憲法の基軸
    第2章 憲法9条の源流をさぐる―国家と戦争、そして法と平和
    第3章 幕末・明治前期における憲法9条の思想水源
    第4章 日清・日露戦争と非戦論の奔流
    第5章 国際平和への模索―非戦の制度化に向けて
    第6章 戦争廃止を求めて―憲法9条にいたる非戦思想
    第7章 憲法9条の現れ―湧き出す非戦思想の水脈

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1951年、熊本市生まれ。東京大学法学部卒。衆議院法制局、東京大学社会科学研究所、東北大学日本文化研究所などを経て、2017年に京都大学人文科学研究所を退職。主な著作に『法制官僚の時代』『近代日本の知と政治』(ともに木鐸社)、『キメラ―満洲国の肖像』(中央公論新社)、『思想課題としてのアジア』(岩波書店)、『憲法9条の思想水脈』(朝日新聞出版)、『アジアの思想史脈』『アジアびとの風姿』(ともに人文書院)がある。

「2018年 『唱歌の社会史 なつかしさとあやうさと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山室信一の作品

ツイートする