戦う村の民俗を行く (朝日選書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022599438

作品紹介・あらすじ

戦国の村人は、過酷な要求をする領主に対して、どのような手段で抵抗したのか?村をあげて逃げ出す「逃散」、ひっそりと夜逃げする「駆け落ち」など、したたかな対抗手段をとって生き延びていた。一方、領主は村人をどのように懐柔し、対策に奔走し、支配したのか?支配するものとされるものとの攻防は、智恵の戦いでもあった。しかし秀吉の平和令により戦国の世は、天下統一へと向かう。奥羽の戦国大名たちが味わったその変化と哀しみとは-。「戦国を行く」シリーズの著者が描く第5弾の本書では、板碑や年中行事を読み解き、新しい戦国の民俗誌の世界を展開する。

感想・レビュー・書評

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  • 戦国大名は、戦国大名だけを相手にしていたわけではなかった。大名に当然存在する内政は、大名の号令一下ではなく、激しい内部闘争が存在した。本書は、①領国内の内部闘争の実情を、多様な文献、例えば、検地古書や評定記録、大名令書等から具体的に検証する。全体的に民衆の息遣いを感じさせる良書である。なお、この他、②豊臣秀吉による奥羽仕置、つまり関白による惣無事令と、これへの違背(伊達政宗の葦名氏侵略、会津攻略が著名)、小田原攻略後の奥羽仕置の実情(検地が中核、その他国替など)と、③戦国終末期の民間習俗を解説。08年刊。
    小説や大河ドラマの「伊達政宗」(独眼流政宗)を読んだあとや興味のある人なら、上記の②は面白く読めると思う。

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