歴史和解と泰緬鉄道 英国人捕虜が描いた収容所の真実 (朝日選書 849)
- 朝日新聞出版 (2008年12月10日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022599490
作品紹介・あらすじ
映画『戦場にかける橋』で知られる泰緬鉄道の捕虜収容所。第二次世界大戦時に動員されたアジアの労働者を含め10万人以上が死んだ労働酷使と悲惨な現場環境と、そこで生存をかけた人間の意思が、英国人捕虜画家による100点超のカラー画と手記から鮮やかに浮かび上がる。東京裁判判決から60年、連合軍の元捕虜たち被害者の側から手をさしのべる歴史和解にわれわれはどう応えるか。日英歴史和解研究の小菅信子、日韓和解研究の朴裕河、ビルマ研究の根本敬による、アジアの視点から考える鼎談も収録。
感想・レビュー・書評
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課題で読んだ本
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画家であり、日本軍の捕虜であった英国人、チョーカー氏の手記。
苦労して描いた美しい自然と酷い虐待のコントラストが、逆説的に現実味を感じさせる。 -
本書はあのビルマとタイの間の鉄道、泰緬鉄道建設で日本軍によって強制労働させられたイギリス人捕虜ジャック・チョーカーの絵を中心にした記録である。かれは画家としての多くの絵とスケッチを残した。その絵は捕虜の姿を描くとともにただれた足のスケッチ、義肢のスケッチなどもあり、医学的な資料ともなっている。本書を読むと、戦後和解ということがイギリスなど個人主義の発達した国では個人レベルで行われるのに対し、アジア、特に中国ではいつまでも国が介在していることを感じる。
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