新版 原発のどこが危険か 世界の事故と福島原発 (朝日選書)

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  • 朝日新聞出版
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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022599766

作品紹介・あらすじ

2011年3月11日、午後2時46分。三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が、東日本を襲った。この地震と津波の影響で、福島第一原発の1〜3号機が緊急停止。非常用の炉心冷却装置が作動せず、原子炉圧力容器の水位が低下する深刻な危機に陥った。本書は、1995年刊行の旧版に、この福島第一原発事故についての詳細な考察を加え、新版として刊行するものである。事故は、非常用ディーゼル発電機の不作動が危機の引き金となったが、本書は旧版において、この非常用ディーゼル発電機の危険性を指摘していた。まさに本書は、現代に警告を発する「予言の書」であった。過去の事故を総ざらいし、老朽化を迎えつつある今日の原発の危険性と問題点を浮き彫りにする。いま読まれるべき独自の安全論である。

感想・レビュー・書評

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  • 福島第一原発危機発生後、真っ先に手にとった本。難解な内容だが、金属部品の脆性、ディーゼル発電機の問題など、原発の危険性が専門的に解説されており有用。

  • 技術的な記載も多く、むつかしく感ずる人も多いかもしれません。
    でもそんな所は飛ばして読んで構わないと思います。なぜなら大事な事は私たちが原子力発電を技術的に理解して運用する事ではなく、原子力発電とはどういうものか、どんな危険性があって、どう対応すべきものなのか、だけ理解できれば良いのです。

    1995年に初版が刊行された本書は比較的技術的な評価が多く、毛嫌いする人も多いかもしれない。そんな風潮が原子力発電に対する甘い評価や中途半端なエネルギー政策に繋がってしまったのではないだろうか。

    20年近くも前に、原子力発電所の総電源喪失による制御不能の危険性をこれだけ的確に指摘されていたとは全く知らなかった。
    なんらかの手を打ち、非常事態に備えることは本書を読む限り十分にできたと思われます。それを行わなかった電力会社や政府の不作為は糾弾されて当然ですが、こうした指摘が存在することを知らずにいて、漫然と電気を使っていた私にも責任があると考えざるを得ません。

    本書は原発推進派、反原発推進派などというくくりではなく、歴史と事実を記載してあります。その評価やこれを読んで次にどんな行動を起こすべきなのかは読者次第なのです。

  • at shop

  • 専門性が高く、かなり難解な内容。原発の技術にある程度詳しい人向け。本書内で原発の危険性が指摘されているが、どのように危険なのか?までは書いていないので、そういった基礎知識が要求される本。東日本大震災以降に書き足されたあとがきが秀逸なので是非一読して欲しい。

  • 1995年に刊行されたものに、地震後あとがきを足して再販されたもの。原発の危険性をわかりやすく述べ、再考や対策を促すかたちのもの。1995年!約15年間対策はとられず、不安は現実なものに。「歴史は繰り返す」とはまさにこのこと。そして、自分ものほほんと「原発」のことなど少しも考えず、電気を使って生活していたことに気が付きます。

    いろいろ報道されているけれど、「原発」って?と改めて疑問に思う人はぜひ読んでみてください。

  • 企画コーナー「今、原発を考える時」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
    貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2011/5/23-7/31】

    湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1594308

  • 日経の読書評にあったので図書館にて貸し出し。専門的解説で大半はチンプンカンプン。が、表題の真意は伝わる内容。

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