「戦争」で読む日米関係100年 日露戦争から対テロ戦争まで (朝日選書)

制作 : 簑原俊洋 
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 33
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022599889

作品紹介・あらすじ

日露戦争、二つの大戦、朝鮮戦争、冷戦、ベトナム戦争、対テロ戦争…日米はさまざまな戦争と向き合ってきた。協調、摩擦、対立、そして深化-日米関係を規定する論理を読み解く。

感想・レビュー・書評

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  •  14人の著者が一章ずつ執筆しており、多少の重複や意見の差異はある。何しろ100年を一冊で扱うのだから駆け足になるのはやむを得ず、また1920年代や80年代、太平洋戦争の開戦と終戦処理自体は省かれてもいる。そんなわけで、本書を総括しての感想は難しい。
     自分に知識があまりなかったのが、戦前の日米関係。第一次世界大戦期は対独戦遂行の必要性から直接対立は回避されていたが、大戦終結前後はシベリア出兵(と米の突如撤兵)やパリ講和会議を通じて対立が激化。1920年代は協調の時代で、30年代の満州事変以降も通商関係は続いていた。それが日米戦争に至った要因には、米の対英支援、米英不可分が進む過程があるようだ。
     また興味をひかれたのが朝鮮戦争の意味合い。この章の筆者は、在日米軍基地の配備自体は朝鮮戦争の有無に関わらずいずれ日米間の合意が成立しただろうとするが、その基地を韓国の安全ひいては極東の平和と安全に結びつけたのが朝鮮戦争だったと述べている。その後の「極東条項」「韓国条項」の萌芽はここにあったということか。

  • 私のリアルタイム感は、湾岸戦争あたりが境目(新聞の大見出し「多国籍軍」の「籍」の字が読めず、「はこ」と読んだことがあるよ…)。それ以前は歴史感覚。でも同時代に生きてても、何が起こってたかなんて理解してなくて、後の分析・解釈に委ねることが多いよね。それから私が最初に覚えたアメリカ大統領はビル・クリントンなのだが、この本に彼は出てこない。この時期は戦争が無かったってことか。

  • 対テロ戦争はアメリカを中心とする有志連合への日本の参加によって、日米同盟の強化をもたらした。
    2000年代の日米関係は小泉、ブッシュの首脳間の友情という政治レベルの信頼関係もあって蜜月時代であった。

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著者プロフィール

2015年10月現在神戸大学大学院法学研究科教授

「2016年 『ハンドブック近代日本外交史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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