ネアンデルタール人 奇跡の再発見 (朝日選書)

著者 : 小野昭
  • 朝日新聞出版 (2012年8月10日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022599919

作品紹介

ネアンデルタール人骨の発見地として有名なネアンデル渓谷は、かつて風光明媚な土地だった。模式標本となった人骨は1856年に渓谷内の「小フェルトホーファー洞窟」で発見されたという記録が残っている。その後、じつはネアンデル渓谷は19世紀の産業革命期の徹底的な石灰岩採掘で削平され、洞窟自体がなくなってしまった。考古学や人類学にとって非常に重要な出土地点がわからなくなってしまったのだ。以来、出土地点の「再発見」は幾度となく試みられたが、誰にも果たせなかった…。だがついに、発見から143年を経て、奇跡的に地点が特定された。なぜ、どうやって?何が「再発見」を可能にしたのか?「再発見」をめぐる研究者たちの熱き物語。

ネアンデルタール人 奇跡の再発見 (朝日選書)の感想・レビュー・書評

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  • 1856年、ネアンデルの渓谷で人骨が発見された。だが、おりしも産業革命のさなか、谷は削られ出土地点は失われてしまう。
    それから143年、ついに奇跡が起こる。
    ネアンデルタール人と我々との繋がりはあるのか。なぜ消えてしまったのか?

  • ネアンデルタール人の骨が、ドイツのネアンデル渓谷で発見されたことは有名な話。ただ、石灰岩の採掘で発見場所や地層が分からなくなったことは知らなかった。それらを明確にするため、採掘で破壊されつくした場所を根気良く発掘する様や、それに向けた準備はすごいと思う。1856年に見つかった最初の骨と、1999年に発掘した骨の断片がくっついたとき、初めて場所が特定された瞬間。臨場感をもって読めて面白かった。

  • ネアンデルタール人が、ネアンデル峡谷(タール)で発見されたということぐらいしか知識がなかので、発見地が石灰岩の採掘場で跡かたもなく破壊されていたこと等は本書で初めて知りました。以前、たまたま石灰岩の採掘抗を見学する機会があったため、現地の地形などの説明がよく理解できました。19世紀に発掘されたネアンデルタール人の骨に接合する部分が、発見地が破壊され場所の特定ができなくなったにもかかわらず、20世紀末に再発見される経緯には、まさに題名のとおりの奇跡を感じました。関連する情報や知識も多く、図版も豊富に掲載されており、楽しく読めました。

  • 発掘当時の洞窟の場所探しから、DNA 鑑定・放射線核種分析まで色々な分析手法が紹介されている。読み進めるうちに興奮した。

  • 考古学者がネアンデルタール人が発見場所(ネアンデル渓谷)が特定されたその再発見の過程をネアンデルタール人の基礎知識とともに再現する。
    そもそもドイツで石灰岩の採掘の際に発見されたということは知らなかった。
    こういう現役の学者による現場のプロセスの紹介は職業に対する愛があって読んでいて楽しい。

  • ピンとこなかった

  • (欲しい!/新書)

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