氷点 上 (朝日文庫 み 1-1)

著者 : 三浦綾子
  • 朝日新聞出版 (1978年5月1日発売)
3.89
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  • レビュー :27
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022601513

氷点 上 (朝日文庫 み 1-1)の感想・レビュー・書評

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  • 人とは身勝手な生き物だなぁ。一瞬一瞬で変わる心の動きが見事。頭の方は号泣、とても読みやすかった。

  • 狐と狸の化かし合い。
    最初に読んだ時の素直な印象です。
    自然豊かな旭川の風景が目に浮かぶようでした。
    表紙も素敵。

  • 人生の成り行きに唖然とする思い。
    罪深いとはどういう事か考える。

  • 何回読んだかわからないくらい、大好きな本です。人間の「黒い部分」を余すところなく描き出し、赦しという難しくも尊い結末に導く。三浦綾子さんの作品は、いつも心に大きな波が押し寄せるような感動があります。北海道の美しい自然の描写も秀逸です。

  • 一昔前の日本の家庭。生きることに真面目。それぞれが疑い、欺き続ける連鎖。
    前半は親世代スポット。

  • 陽子の健気さと強さに衝撃を受けました。
    自分を持っている、というのは強いなぁ、と。

  • 旭川、会津若松などを舞台とした作品です。

  • 何度もドラマ化されだいたいのあらすじは知っていたものの読んでみたことはなかった。
    時代背景が古く私の世代では夫婦の会話、関係があまりに違いすぎる。
    それを差し引いてもいまだに読まれている作品だと言うことは理解できた。

  • 朝日新聞社「氷点 上・下」「続 氷点 上・下」

    一人暮らしを始めた20歳の頃読みました。
    読む前に知っていたことは、新聞社の懸賞企画で応募された作品だったこと・作者はキリスト教信者・ドラマが内藤洋子(といっても随分前でどんな人か知らないが)主演でヒットしたこと。

    キリスト教は「布教」が究極の目的と聞いたことがあったので、かなり構えて読んだ気がします。楽しむというより、何が言いたいのかを知るつもりで。
    複雑な生い立ちながら、前を向いて歩こうとする陽子を支えていたものは何だったのか。自分の内に汚れをみたとき、自問が始まる。

    宗教を持たずとも、「原罪」のいうところは分かる気がした。それが、この本が私にとって存在した意味があると思うし、作者の大きな意図だと思う。

  • この作品をどうしても読み返したい衝動に駆られていた。
    ただ、手元に見当たらなかった為
    先に『続氷点(上)』『続氷点(下)』を先に読んでいた。
    後から見つかったので『氷点』へと続けて
    5日間で上記4冊を読み返すことになった。

    夢中になって、久しぶりにどっぷりと本の世界に入った。
    『氷点(下)』に至っては
    330ページあるのを2時間もかからずに読み終わってしまった。

    小さな本1つの中に、どれほど大きな世界がつまっていることか。
    扉を開けば1冊1冊の中の1つ1つの世界に入っていける。
    久々にこの感覚を思い出した。幸せだ。


    『氷点(上)』より、印象に残った言葉のメモを。
     
    ◆鏡にうつる自分に見ほれることからは、
     人への愛は生まれなかった。
     鏡は目に見えるものしかうつさなかった。
     心をうつすことはできなかった。
    (p.312からメモ)
     
    自分に見惚れる美しい夏枝とは違い
    私は鏡の中も自分には嫌悪感しか抱けない。
    しかし、この箇所を読んだときに、 
    目に見える自分を見つめるだけでは人への愛は生まれない、
    この言葉を忘れてはいけない気がした。


    ◆あの宣教師がみつめて生きてきたものと、
     自分がみつめて生きてきたものとは、
     全くちがっているにちがいなかった。
     (中略)
      海は見えなかった。
     たしかに、そこには、あの巨大な海があるというのに、海は見えなかった。
     たしかにそこにあるはずの海が見えないということ、
     そのようなことが、自分の人生にも、あるように思えて、
     啓造はそれが恐ろしかった。
    (p.343-344からメモ)


    メモをしていて、ふと想ったこと。陽子と自分の姿が重なる。
    真直ぐに懸命に生きる陽子。
    しかし陽子はその純粋さ故に、自分の罪の想いに耐えられず死を選んだ。
     
    私は陽子に対して敬愛する気持ちが大きいし
    陽子と自分が同じであるというほど驕るつもりもない。
    ただ、自分が中学時代から抱えていた「生きづらさ」というのを
    これを読んで思い出した。
     
    真剣に生きることは、すごく大切だ。
    10代で出逢って以来、私自身は
    三浦さんの言葉に育てられてきた面も大きいと思う。

    ただ、まっすぐ故に生きられなくなった陽子に
    「そんなに思い悩まないで」と声をかけてあげたくなる気持ちも
    今の私にはあるのが正直なところだ。
     
    でもそれは、いいことではない。
    しかし、悪いことでもない。
    ただ、これが、「今の私」なのでしょう。
     
    私としては、一つの成長でもあると思う。
    しかしやはり、自分の根本には
    「まっすぐでありたい」という想いがあるのだな、と
    改めて考えさせられた。

    ……さぁ、どう進んで行こうか。

    (2010.05)

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    (メモ:中等部3年のときに読了。
     その後、購入し、数回読みました。)

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