街道をゆく (5) (朝日文芸文庫)

著者 :
  • 朝日新聞社
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レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022601759

感想・レビュー・書評

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  • 司馬遼の海外紀行は日本のそれに比して独断的人物評・民族評があまり濃厚ではない気がする。土地に対する嗅覚が日本ほど働かないのだろうけれど、人々の市井の生活への優しい眼差しを感じるのは当方の気のせいか。
    それにしてもやはり時代の流れを感じる、モンゴルとかは最早この紀行文で書かれているような場所では無さそうに思える。それが経済成長ってやつでしょうが、良いのか悪いのかはそこに住む・生きる人達が決めればそれで宜しいかと。
    最後に改めて司馬遼は戦前を生きた作家ですなぁ、やっぱり怒ってるんでしょう、第一次世界大戦頃以降の日本の所謂指導者たちに対して。

  • 1978年(週刊朝日初出1973~74年)刊行。

     探訪地は、旧ソ連のハバロフスク、イルクーツクから、モンゴルの首都ウランバートル、そしてゴビ砂漠へと。

     著者の日本史の蘊蓄がこの紀行文シリーズの多くを支えている。換言すれば、風景・景色・現地の人々や文化、食性や生活実態に対する観察眼が細やか、あるいは鋭いというのではなく、圧倒的な文献読破の量と、これを適材に想起させる叙述が、紀行文としての著者らしさを支えているのだろう。
     このことを雄弁に語る外国紀行文である。

  • 5冊目。

  • 2013.8.4 読了

  •  モンゴル貴族は広大な農地を私有し、その農地にはスラヴの百姓が農奴として付属していた。この単純きわまりない国家構造は、その後のロシア人による帝国に、遺伝のように相続された(P218)元朝時代終焉と共にモンゴル人はモンゴル国(ウランバートル)へと引き上げるのだが、現代でもジンギスハーンが周辺国に与えた禍根は忘れられることはない。ロシアはいまだにジンギスハーンを公に賞賛することを好しとしていないそうだ。

  • あぁ、モンゴル。

    この人の草原への憧れは本当に伝わってくる。
    日本人の先祖なんだよ、とのモンゴル人の誇りと。

    これは行くしかないか。

  • モンゴルには特別な想いのある著者だけに、街道をゆくシリーズの中でも台湾紀行にならぶ傑作。ほんま、こんな旅行記書いてメシ食っていけたら幸せやな。

  • ツェベクマさんのことを知った本。ロシア(ソ連)について半分くらい割かれているので、初めて読んだ当時はあまり興味が持てなかったが、今読むとまた面白いかも。

  • 涙出てきた。たまらない

  •  須田さんの挿絵が改定版で省略されてしまったのは惜しい。

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プロフィール

司馬遼太郎は、1923年、大阪市生まれの日本の歴史小説家・エッセイストである。故人。
本名、福田 定一(ふくだ ていいち)。大阪府大阪市生まれ。筆名の由来は「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる日本の者(故に太郎)」から来ている。
特に歴史小説の大家として知られ、代表作は「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「翔ぶが如く」「燃えよ剣」「新撰組血風録」「菜の花の沖」「花神」「世に棲む日日」「梟の城」「関が原」「功名が辻」「国盗り物語」「街道をゆく」「十一番目の志士」「城をとる話」「風神の門」「二十一世紀に生きる君たちへ」他多数。その多くが大河ドラマ化、テレビドラマ化、映画化、コミック化などの形でマルチメディア展開されている。

司馬遼太郎は産経新聞社記者として在職中の1960年に、『梟の城』で直木賞を受賞。
1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。
戦国・幕末・明治を扱った作品が多い。
1996年2月に72歳で逝去。
2001年には、東大阪市の自宅隣に司馬遼太郎記念館が開館。

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