徳川の夫人たち 上 朝日文庫 よ 1-1

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022601919

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  • 徳川家光くんの側室、お万の方のお話です。
    伊勢の慶光院新院主として江戸に挨拶に来た六条有純さんの娘さん。
    彼女に一目ぼれした家光くんが、今までのホモっ気を返上して無理やり還俗させて側室にしちゃった…というお話ね。
    困ったちゃんの春日局が亡くなって、美しくて賢くて優しいお万さんが側室兼大奥取締役になるまでがこの巻でした。
    お万さんは頭の良い人で、戦わずして勝つというやり方を身につけています。
    これは見習わなくちゃな~と思いました。
    普通の読み物としてもかなり面白いお話だよ!

  • 美しい文章で綴られる、凛とした美しい人の姿。
    源氏物語を読んだ時に感じたような、崇高な女性の姿を見ました。

  • お万の方の生涯を描いた本。冒頭部分でつまづきなかなか進まなかった。でも面白い

  • 徳川幕府の三代将軍家光が、生涯でただ一人寵愛した側室お万の方の生涯を描く。
    幼少より仏への帰依の心深かった彼女は、伊勢の由緒ある尼寺慶光院の新院主となり、その跡目御礼のため江戸城に上がった。しかし、この家光との対面が彼女の運命を大きく変えることに・・・。
    稀有な人生をたどったお万の方の、破戒への罪の意識や家光への愛情・・・、一言では言い表せない様々な心の機微が、作者なりの解釈で非常に細やかに描かれている。歴史小説の面白さはやはり作者によって解釈が分かれるところだと思う。主人公に限らず、すべての登場人物が、描く人によって善人にも悪人にもなる。

  • はじめて江戸時代に興味をもちました
    一人一人がイキイキと描かれている

  • 学生時代に何度も読んだシリーズです。
    大奥の女性に対する考え方が変わりました。

  • 還俗を強いられたお万の方の、葛藤と人生を綴った本。「大奥第一章」に通じる美しさと、女性の内面を描いた素敵な小説です。

  • 大奥ネタ本?久しぶりにあえました。

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著者プロフィール

1896年、新潟市生まれ。52年「鬼火」で女流文学賞、67年菊池寛賞を受賞。『花物語』『安宅家の人々』『徳川の夫人たち』『女人平家』『自伝的女流文壇史』など、幅広いジャンルで活躍した。著書多数。73年逝去。

「2023年 『返らぬ日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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