音楽 展望と批評 (1) (朝日文庫)

  • 朝日新聞社 (1986年2月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784022603616

みんなの感想まとめ

音楽をテーマに、批評や時評を通じて多様な視点を提供する本書は、著者の明快な言葉遣いが際立っています。特に、音楽だけでなく美術や社会についても縦横に語るスタイルは、他の評論とは一線を画しています。著者は...

感想・レビュー・書評

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  • 『朝日新聞』に連載された「音楽展望」および「音楽会批評」を収録しています。

    著者は、若いころに小林秀雄の『モオツァルト』に感銘を受けたことを、どこかで述べていました。また、ある音楽学者が小林の『モオツァルト』について、「文章がうまいというのは得なもんだね」と語るのを聞いて、憤りを感じたことがあるという回想をつづっていました。文章がうまいという点は、著者にもあてはまることですが、小林とはちがい、明快なことばで音楽について語られていることが本書の特徴です。著者は本書のなかで、「批評のほうが、その対象よりわかりやすいと考えるのは、真実に反する」と述べています。

    時評的な性格の文章が中心なので、現在では批評の対象となっている音楽や当時の状況がわからないこともしばしばあるのですが、音楽の芸術的性格をことばによって表現しようとする著者自身の試みそのものに目をみはらされるところが多く、興味深く読みました。

  • 吉田秀和さんが亡くなった.
    私が彼の評論と出会うきっかけとなったのは,朝日新聞連載の「音楽展望」だった.大学生の頃だったと思う.この本はその連載の初期のものを集めた本.音楽を核として美術,社会など縦横無尽に語るこの「音楽批評」は他の誰にも書けないものだろう.

  • (1996.03.22読了)(1986.02.15購入)
    吉田さんが朝日新聞に掲載した「音楽展望」と「音楽評」をまとめたものです。
    1969年から1973年までの分が収録されています。

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著者プロフィール

1913(大正2)年9月23日、東京日本橋に生まれる。東京大学文学部仏文科卒業。1946年、『音楽芸術』誌に「モーツァルト」を連載、評論活動を開始する。1948年、斎藤秀雄らと「子供のための音楽教室」を創設し初代室長に就任。1988年、水戸芸術館館長に就任。2006年、文化勲章受章。著書に『吉田秀和全集』全24巻(白水社)、『之を楽しむ者に如かず』(新潮社)、『永遠の故郷』(集英社)など多数。2012年5月22日、急性心不全により逝去。享年98。

「2025年 『音の世界のそのことを』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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