読書の整理学 (朝日文庫 き 4-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022603968

感想・レビュー・書評

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  • 情報化社会に対応した活字資料の入手方法、
    ワープロによる文献・蔵書の活用術を中心に
    書誌、情報理論の専門家が、書物とその周辺
    領域の整理のノウハウを公開する「最新読書
    技術事典」昭和61年の刊。

    本書は、主として活字媒体としての書物を中
    心に、個人的レベルにおける整理・活用の技
    術を具体的に説いたものであるという。
    25年前の著作であるが、内容は古びていない。

    パソコンやワープロにも言及されているのは
    著者の先見性を表していると思う。当時に比
    べ、ハードは進化しているが本質的な部分に
    変わりはないと思う。

    さすがにスキャナーやインターネットは無いが、
    現在、紀田先生の整理学はどのように進化して
    いるのだろうか気になるところである。

    本が好きな人にはお勧めの1冊である。

  • 稀代の愛書家として知られる著者が、本の買い方から、読書術、情報整理の仕方まで、縦横に語った本です。

    パソコンを使った情報整理など、新しい道具を積極的に活用しようとする姿勢も見られるのですが、インターネットによる本の検索もできなかった頃の本なので、現在の状況にそぐわないところもあります。

    個人的には、著者の読書の方法を知ることができるというだけで、それなりに楽しんで読むことができましたが、純粋に読書術のハウツーものを求める向きには、本書はさすがに少し古いと感じられるのではないでしょうか。

  • 蔵書を整理にEnergyを費やすほど暇なのか
    整理すること事態に批判したいわけではないが、自分の頭の中も一緒にしたいと考えるのであればなにも、実物を操作する必要も無いであろうに...
    腰が.腰が..腰が... そうなる前の受け入れ

    p196 将棋 ルール

    Category の限定
    手段に過ぎない収集の目的化

    男と女が裸になって噛み合い、なめあい、匂い嗅ぎあうように、本と読者は犯し犯されながら交わるのが一番望ましい 河原淳


    いくら科学技術や機械が進歩しても
    人間の能力は、銘々の状態にも依るし
    何より人間個人が一度に認識したり注視したりする能力が、技術などのそれと適合しているかは疑わしい限りである。
    方法自体は、理論より、仮説を立てること、いくらでも導き出せそうだが、実際に検証してみた上で、銘々の目的に最上となるように立てたとすれば(経済的、空間的などの条件を考慮の上)「自分が所有すべき資料の様態は、個々人が思っている以上に単純になると思われる。」

    世間を知らぬ餓鬼の戯言

  • 1/3程度読んだ

  • 知識というのは大別して自己が蓄えている知識と他人の集成にかかる知識とがある。
    1980年代半ばの読書の整理方法に関しての紹介が書かれている。まだパソコンで整理する時代ではなかった。

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著者プロフィール

評論家・作家。書誌学、メディア論を専門とし、評論活動を行うほか、創作も手がける。
主な著書に『紀田順一郎著作集』全八巻(三一書房)、『日記の虚実』(筑摩書房)、『古本屋探偵の事件簿』(創元推理文庫)、『蔵書一代』(松籟社)など。荒俣宏と雑誌「幻想と怪奇」(三崎書房/歳月社)を創刊、のち叢書「世界幻想文学大系」(国書刊行会)を共同編纂した。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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