- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022604811
感想・レビュー・書評
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脳外科医でのある著者のノンフィクション&エッセイ。
この本は1985年に出された単行本の文庫版で、出版は1988年。
25年以上も前だから、医療システムや技術、社会制度は今とは全く異なっているのだけども、それでも楽しめる。
時代の流れとともに変わったことと、(相変わらず)変わってないこととが楽しめた。
また、リハビリテーションに言及している部分もあるので、興味深く読めた。
今の人はドーマン法とかいっても、いまいちピンとこないかもしれないけども・・・
佐藤栄作元首相や、騎手福永洋一さんこのとについても、脳外科医三輪和雄先生の視点からドキュメンタリータッチで解説がなされていて、裏舞台を含め知ることができる。
また、脳死の是非について、根源的な部分から改めて考えさせられた。
※『文庫版あとがき』に、「脳外科医の幕間 第二集」の発刊が予告されているんだけども、どれなんだろ。
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内容(「BOOK」データベースより)
第一線の脳外科医でノンフィクション作家である著者初のエッセイ集。元首相の病院脱出、高額医療費のゆくえ、エグゼクティブのストレス、脳死と臓器移植などの最新テーマをはじめ、医療の先端技術、医師の倫理などを、メスをペンにかえて自在に語る。カルテからのぞく、生と死のはざまのドラマ。
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【目次】
第1部 脳外科医の幕間
・患者づきあい
・田中元首相の病院脱出
・日航機事故の教訓
・レーザーメス
・現代の生と死
・エグゼクティブのストレス
・脳神経外科の舞台裏
・高額医療費のゆくえ
・ノンフィクションと医学の間
・CTスキャン
第2部 進歩とは何か
・人工臓器の時代
・脳移植
・医学における情報と断判
・新しい医療サービス
第3部 カルテから
・佐藤栄作元首相の場合
・福永洋一騎手の場合
・脳と食欲
・脳とセックス
・脳とアルコール
第4部 瀕死の日本医療
・瀕死の日本医療
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