- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022605191
感想・レビュー・書評
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レビューは下巻にて。
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14/8/15読了
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2巻続きのスペイン・ポルトガルの旅。1巻目はピレネー山麓のバスク地方を巡る。バスク人は民族学的発祥に謎が多く、バスク語も言語学的に系統不明。語順は日本語と似ているらしい。学校でスペイン人と教えられるフランシスコ・ザビエルも本当はバスク人。
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日本にキリスト教をもたらしたフランシスコ・ザビエルの足跡をたどりながら、日本と南蛮との関わりに触れる南蛮のみち。最初はザビエルが哲学、神学を学んだパリの大学地区カルチェ・ラタンからこの旅は始まっている。キリスト教を初めて日本にもたらしたとして歴史の教科書で習った人物だが、恥ずかしながらその生涯についてはまるで無知で、ザビエルやイエズス会の創始者ロヨラがバスク人であった事もこの本で初めて知った。司馬氏はバスクというヨーロッパでも特異な文化を持つ民族についてその歴史や風土、言語や民族性などこの本で実に様々に語っている。ピレネー山脈を挟んでフランス側バスク、スペイン側バスクと国境をまたいで広がるバスク民族の土地を訪ね見聞を私たちに伝えてくれる、いつもながら素晴らしく、興味深い文章だった。以前何も知らずにサン・セバスチャンを訪ねた事があるが、その前にこの本を読んでいたら…と悔やまれる。
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「街道をゆく」を読もうキャンペーン第一弾
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日本とのつながりは意外と深いスペイン、ポルトガル。司馬さんの随筆は小説と同じようにふわふわと寄り道をしながら進んでいく。司馬さんと一緒に南蛮の道を旅しているように感じる一冊