- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022605214
感想・レビュー・書評
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近江篇內容饒富興味、させていただく是真宗門徒他力本願的思考而來、近江商人的商賈術、淺井長政差別的自尊心、井伊直政的細膩內政術...都非常有趣。奈良篇主要在講中國、佛教跟修二會。
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教育が、どれだけ大事かと改めて思う。
松蔭にどれだけの人が影響を与えたか。
また松蔭に影響を与えた人がどれだけいたか。
当時でも、この過激な人に触れるのに
勇気がいっただろう。
現代ではここに紹介されている言葉を
全て受け入れられないが、
心に留めておきたい言葉も多数ある。
学びは人を知ること、
読書は人を変える力があるには共感する。
読書離れが言われる昨今、沢山の本を読み
いろいろな考えに触れて人と人が
触れ合う社会になってほしい。 -
連載の第1回には滋賀の西に目を向け、朝鮮(とくに百済)からの文化移入を考察したが、ほぼ半ばに当たる本巻(昭和59年)は東に向かい江戸時代に商業の根拠地として栄えた歴史、気風を考察する。司馬先生のお好きな経済合理性、首都にない独自の地方文化‥封建制が民主主義の基礎である地方自治を準備したと言えるかもしれない/奈良時代の奈良はエキゾチックを好む先進都市で、仏教という難解な(現代でも)先鋭的思想を、修二会という形にしてしまった(モンゴルの、地下水脈の表象にも相似)形が残っているうちには精神の復活の可能性がある?
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司馬遼太郎の歴史知識とそれを検証するかのような味わい深い歴史紀行。
近江紀行は、作者か好きで何度も訪れているとこのことで、現代まで続く住民の営みと琵琶湖の景観がよく描かれれている。織田家と浅井長政が戦った姉川の合戦の経緯など短編読み物として成立しておりお家の意地が戦争に発展する経緯がよくわかる。におの浜の鳰の語源(カイツブリ、県鳥)など豆知識もあり、近代の琵琶湖自然破壊など多岐にわたる内容で興味深い。
奈良紀行については宗教的な話が多くを占め、あまり興味がわかず。作者は宗教に関しても造形が深く徹底的な考察に感心する。
興福寺での、明治維新での神仏分離に従い打ち壊される経緯に残念な思いが募った。 -
特に近江のくだりを読んでいると、田舎に住む人間と別場所からふらりやってくる人の視線の違いを感じますな、この手の郷愁的指摘は。分かるけれどもそこに生きる人には結構しんどい面もあったりするしねぇ、、、ただまぁテクノロジーの進化で当時よりもましになっているのかも知れませぬ。少しばかり手厳しく言えば、この本での指摘が金に成ることに気付いたからかもしれません。
いずれにせよ、今の日本の中での奈良という存在は、偶然の要素もあったしょうが、確かに先人に感謝すべきかと。 -
万城目学の『偉大なるしゅららぼん』と並行して、こちら偶然に『街道をゆく 近江、奈良散歩』を読んだ。昭和の一時期、農地拡張のために琵琶湖沿岸の埋め立て工事が行われていたらしい。現在は滋賀県の「琵琶湖周辺の景観を守る条例」で自然と調和がとれている。これ以上、琵琶湖を汚せば湖の龍が怒り狂い、人々に禍を与えると信じられているとかいないとか…
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奈良についてはやはり中国の話になってしまう。
ウテン国。ロマンがありすぎる。 -
読む度、奈良を歩きたくなります。
あったままに淡々と描いているような、読みやすい文章なのに、奈良の空気感がよく味わえる、司馬さんのすごさを感じます。通して読んだり、気のむくままパラパラとめくった頁を読んだり…と、何度も読んでます。 -
再了。奈良散歩に入ると司馬は東大寺二月堂の修二会を軸に筆を進めます。1200年以上同じように続く修二会の諸儀礼。天上では一晩行われるが人間世界では数百年かかるという儀礼を人間世界で行うにはどうしたらいいのか。実忠は走ってやることで一晩の儀式としたという。
夜、呑みに出た司馬たちが興福寺の塔の下を通るくだりが好きだ。上司海雲さんが病院で眠れぬ夜を過ごした後の朝の雲の描写も好きだ。今年(2009年)奈良を三度訪れたが、いつもその前にはこの本を読んでいる。数百年を一晩に縮めるここで一夜を過ごすしながらこの本を手にすると、この旧都の千年を感じるような気がする。(mixiソーシャルライブラリーより転記・修正)