放逐―ウォーターゲート事件 (朝日文庫)

著者 : 筑紫哲也
  • 朝日新聞社 (1988年10月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022605283

放逐―ウォーターゲート事件 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 1988年(底本1978年)刊。初出1973~74年。著者は元朝日ジャーナル編集長(当時朝日新聞ワシントン特派員)。◆ウォーターゲート事件に揺れる米国(主に政界だが、それに止まらない)について、米滞在の著者が経時的にレポートした雑誌記事を纏めたもの。◆ウォーターゲート事件(米ニクソン大統領が敵手民主党本部を盗聴。その事実を隠蔽すべく、偽証・証憑隠滅を大統領とその周辺が行ない、一部刑事訴追された事件。任期中にニクソン辞任は史上初)の、米政治史への影響は兎も角、外交や外交史、現代日本に直接関わるものではない。
    しかも、事件そのものの追跡レポートでもない上、事後のクロニクルもないので(文庫版刊行は初出より15年経ったんだから、流石に何か解説を付記すべきだろう。著者の盟友立花隆著「ロッキード事件とその時代」とは雲泥の差)、流し読み。まあ、「J・エドガー・フーヴァー」を知れば、ウォーターゲートなんて大したことがないと感じた所為もあるかも。◆ところで、現代のガンマンと著者が評し(残念ながら褒め言葉ではない)、叙述する米国弁護士像には苦笑を禁じえなかった。
    そして、ニクソン指南役の弁護士(広い意味でロビイスト活動指南を業務の中心とする弁護士)の有り様にも同様の感。◇ただ、国選弁護費用を上げるため弁護士グループがストを実行していたというのは驚愕した。◆実のところ、権力を監視し、問題点を暴露・糾弾する報道機関の矜持が感じられたのがこの事件。その報道機関の有り様を知りたいがために本書を紐解いたのだが、期待外れ。「大統領の陰謀」などの別書に譲る。

  • アメリカ史上初めて任期半ばにして大統領を辞任に追い込んだ、アメリカ史上最大の政治スキャンダル、「ウォーターゲート事件」。1970年代初めの起こったこの事件から30年以上経った現在、この本の魅力を最大限に味わうためには事件の概要を今一度おさらいしておく必要があるだろう。

    事件を通じて、アメリカのジャーナリズム、司法制度、議会、そして制度としての大統領を読み解く。

    中中

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