世界の書物 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 21
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022605412

感想・レビュー・書評

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    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4022605413
    ── 紀田 順一郎《世界の書物 19890320 朝日文庫》
     
    ──〝壮大な悲しみ〟というのは、この物語のメイン・テーマであろう。
    しかし、人と鯨の抗争という、途方もない次元の物語に読者をひきこむ
    前に、作者は奇矯ともいえるテクニックを駆使する。巻頭、「語源部」
    と称して当時の辞典の鯨の項目が抜粋され、ついで「文献部」と称して
    八十項目におよぶ諸文献からの引用がなされる。それは「聖書」から
    シェイクスピアを経て、ダーウィンに至る博識ぶりで、十九世紀アメリカ
    版の「群書類従」といった景観を呈する。ここですでに作者の偏執が示
    されるのであって、この部分をとばさずに読む読者だけが、幸福な境地
    を約束されるという仕組みとなっているのである。(P282-283)
     
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000J8EVH6
    ── 紀田 順一郎《日本の書物 19790825 新潮文庫》
     
    (20091109)

  • 金原瑞人(本棚より)

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著者プロフィール

評論家・作家。1935年横浜市に生まれる。慶應義塾大学経済学部卒業。
書誌学、メディア論を専門とし、評論活動を行うほか、創作も手がける。
主な著書に『紀田順一郎著作集』全八巻(三一書房)、『日記の虚実』(筑摩書房)、『東京の下層社会』(同)、『生涯を賭けた一冊』(新潮社)、『知の職人たち』(同)、『古本屋探偵の事件簿』(創元推理文庫)、『日本語大博物館』シリーズ(ジャストシステム)、『昭和シネマ館』(小学館)、『横浜少年物語』(文藝春秋)、『幻島はるかなり』(松籟社)など。『幻想と怪奇の時代』(松籟社)により、2008年度日本推理作家協会賞および神奈川文化賞(文学)を受賞。訳書に『M・R・ジェイムズ怪談全集』(東京創元社)など。荒俣宏と雑誌「幻想と怪奇」(三崎書房/歳月社)を創刊したほか、荒俣宏と叢書「世界幻想文学大系」(国書刊行会)を編纂。

「2017年 『蔵書一代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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