MADE IN JAPAN(メイド・イン・ジャパン)―わが体験的国際戦略 (朝日文庫)

  • 朝日新聞社 (1990年1月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (534ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022605825

作品紹介

ソニー会長、経団連副会長として、国際的視野から精力的な発言と行動を読ける著者が、自社の海外進出の体験を通して日本とアメリカの経営思想の違いを明らかにし、独自の哲学を打ち出す。諸外国との間で経済摩擦が激化してゆくなか、双方の責任と相互理解への道を説いて広く共感を呼び、世界30カ国で読まれてベストセラーの日本語版。

MADE IN JAPAN(メイド・イン・ジャパン)―わが体験的国際戦略 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 1990年刊行。戦後勃興したソニーの海外(主に米国)進出の模様と苦闘、そして文化的な違いをも踏まえた企業論である。当時の日本の技術力・経済力とそれに対する諸外国の評価が、現在とはまるで違うものの、異文化に自らを溶け込ませるにはどうすればよいか、ということの実例としての輝きは今も消えないだろう。

  • 【スティーブ・ジョブズも尊敬する盛田氏の一冊】
    今でさえ下火になっているSONY。しかし、創業当時から高度成長期にかけても彼らは伝説を作り続けた。

    ウォークマンから始まり、CD、MD、ビデオデッキ、ビデオレコーダーなど世に無いものを作り、消費者に届けてきた。その中心にいたのが盛田昭夫である。

    本書はそんな盛田が、英語で外国の人(特に米国)向けに書いた一冊を日本語訳したものである。内容は、SONYの歴史、日本式経営と米国式経営の違いなど多岐にわたる。

    SONYが戦後10年の55年にまだ国内需要も高度成長期に入ったばかりで産声を上げたばかりの時に米国に進出していった姿は、とても感銘を受ける。

    一方で今のSONYの凋落を作ったのも、盛田氏地震なのではないかとも感じる。年功序列制、終身雇用制、稟議制などの制度は、盛田氏が米国式にはなく、日本式のすばらしい点であると本書内で絶賛し、かつSONYという会社がまさにそういう精神の体現の場であったことは間違いない。

    「SONYクラブ」という、SONY社員であれば格安で飲める居酒屋(?)があったらしいが、それは社外での会社への愚痴を封じるためであった。

    いずれにせよ、会社への若者の忠義心の薄れ(おそらく働き方の多様化が原因)、テクノロジーのスピードがとてつもなく早くなったことなどの環境の変化に、会社のシステムが追いつかなくなっていたにも関わらず、修正できずにいたのは、きっと盛田氏の影響が大きすぎて、会社としてなにも変えられなかったのであろう。

    そういう意味では、本書はあくまで盛田氏のSONYを自慢する場所にしかなっていないが、ここに書かれていないその後のSONYを加えて見ると、ある一つの企業の栄枯盛衰が見られるという一冊になっている。

  • 2011.1

  • 自伝がほんの少し、SONY創業の話がちょっと、そして大半が国際戦略について。良いバランスだと思うが、個人的にはもう少し前半の内容にボリュームが欲しかったかも。特にユニタリータックスとの闘いのくだりとか。

    タイトルに"体験的"国際戦略とある通り、机上の空論でなく自分の膨大な体験に基づいて自分の考えを述べている。86年に書かれた本であるが、内容はほとんど古びておらず、今読むと先見の明に驚く。

    競争こそ成長には欠かせないものであり競争相手がいないことは危惧すべきことであるという主張は、話題になったブルーオーシャン戦略とは真逆でおもしろい。競争に打ち勝ってきた歴史があるからこその意見だろう。ただ、皆で話し合って競争の方向性を共有すべきという主張は少々行き過ぎているのではないか。当時のSONYは世界トップの一角であったからこそ意味を持ちえた意見かもしれない。もっとも、現代では一瞬で情報が世界に広まるため意識せずとも皆が向く方向は一緒になってしまうのだが。

    本書の内容と直接的には関係ないが、自分で体験したことから自分なりの考えを導き出すことの重要性を感じた。人から聞いた話、本で学んだ理論でなく、経験に基づいてオリジナルの考えを持つこと。そのためには、ただがむしゃらに経験するだけでなく、ステレオタイプを持ち、それに当てはめて考えていくことが必要なのではないか。本書にも、「日本人は~、アメリカ人は~」といった記述が多く出てくる。ステレオタイプがあれば、何も持たず、丸腰で物事に挑むのに比べてずっと有意義な情報整理ができるのではないかと思う。ただ、誤ったステレオタイプに固執することはきわめて危険であるため、ステレオタイプを柔軟に修正する寛容さも持ち合わせていなければいけない。

  • だいぶ前に出版された本だが、同僚がこの本を読んでメーカーに入社しようと思った、と言っていたぐらい影響を受けた本らしい。最初のほうは戦争のくだりだが、下手な戦争本を読むよりもよっぽど印象に残った。日本人としての良いところ悪いところ全て受け止めて、これからもメーカーの仕事を頑張っていきたいと思う。
    http://nagoemon.blog56.fc2.com/blog-entry-551.html

  • この本は私が大学生の時に読みました。その時代はまだバブルの恩恵があり、「強い日本」が色濃く印象付けられていました。ソニーの故盛田氏は「何故、日本企業が強いのか」を海外に伝えるために、この本を書きましたが、日本人にとっては、どのような気構えで海外ビジネスを展開していくべきかを教えられました。
    新興国の台頭に加え、その国々が消費市場となった今、日本は苦戦を強いられています。改めて、海外でのビジネスとはどのようなものかを思い出すためにも読み返したい一冊です。

  • ソニー及び盛田昭夫の自叙伝。

  • ソニーの創業者、故・盛田昭夫氏の自叙伝的ノンフィクション。出版された1990年から見ると現在のソニーの凋落ぶりは表現し難いものがあるが、盛田氏の経営哲学は時間が経っても色あせるものではない。

    特に、為替の変動相場制をやめ、年間10%程度の調整条項をつけた一種の管理変動相場制にする案は面白いと思った。完全な変動相場制はファンダメンタルズ要因とテクニカル要因、そして実需筋と投機筋に主に左右されるが、近年の為替相場はテクニカル要因、そして投機筋の動きで相場が形成されることが多く(直近で言えば政治による「安倍トレード」だが)、変動相場制が果たして絶対的な正なのか疑問に思われる点が増えているからである。変動相場を元に、為替を考えるのではなく、一度ガラガラポンでどのような相場体系が適切なのか考えてもいいのではないかと思う。

  • 【資料ID】40568
    【分類】549.09 /Mo66

  • 今のソニーからしたら皮肉たっぷりな内容。
    20年以上前に発売された本ですが、普遍的で現在でも通用するような内容だと思います。

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