君はエントロピーを見たか? (朝日文庫)

  • 朝日新聞社 (1991年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (212ページ) / ISBN・EAN: 9784022606440

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  • 蒸気機関によって、石炭から石炭が採掘できる、石炭から鉄ができる、という循環構造ができた。産業革命の元。
    蒸気機関は、石炭と水が必要、内燃機関は、水はいらない。
    ノアの箱舟に塗ったアスファルトは、原油のこと。防腐剤として使われた。
    内燃機関ができて、小型化し車ができた。

    第2の永久機関=海水の熱を仕事に変えて航行できないか。
    温度が同じなら、熱は移動しない。

    クラウジウス「世界のエネルギーは一定である」「世界のエントロピーは最大値に向かう」
    エントロピーの大きさは、熱量を絶対温度で割った数値。

    熱は高いほうから低い方へ移動する=エントロピーは増える。逆はない。=熱力学の第二法則=エントロピー増大の法則。
    「多数分子がとる相異なるエネルギー順位の場合の数」の対数を取ると熱エントロピーに比例する。比例定数はボルツマン定数。統計エントロピーという。
    絶対0度の物質の統計エントロピーは、ボルツマン定数×ゼロで0。=熱力学の第3法則。

    エントロピーをでたらめさの尺度と考えるのは間違い。
    クロードシャノンが、不規則さ、無秩序さの数式が統計エントロピーに似ていたため。情報エントロピー。本来の統計エントロピー、熱エントロピーとは関係がない。

    熱を伴わないエネルギー(位置エネルギー)は、エントロピーが0のエネルギー。
    人や生物が生きていく過程そのものが、エントロピー増大の過程である。増大するエントロピーを捨てる場所がなくなっている。

    平和鳥=水の中にエントロピーを捨てることで、運動が続く。そのエネルギーの源泉は、太陽からの熱。
    エントロピーを捨てることができれば常温の熱から仕事を取り出せる。
    蒸気機関は水にエントロピーを捨てて、内燃機関は空気にエントロピーを捨てるエンジン。

    公害はエントロピー増大の直接的な表現。
    経済学もエントロピーをどう捨てるのか、という視点から解決策が見いだせるのではないか。
    産業革命当時は、石炭と鉄による産業活動の拡大が、無限に広がっているように見えた。
    ジェヴォンズ「石炭問題」石炭は有限であり、その他の代替エネルギーは効率が劣るから、いつかは枯渇する。
    石油以外には、代替エネルギーはない。「石炭がしていることを石炭なしですることはできない」
    ケインズ、シュムペーターもエントロピー問題への視点を欠いている。
    日本の柴田敬は、本源財の問題をアダムスミスが放り出した、と指摘した。自然の循環に乗らない経済。
    p82

  • エントロピーは、ルドルフ・クラウジウスが1865年に打ち出した。熱量を絶対温度で割ったもので、単位はcal/K。

    空気より比重が小さい水蒸気が上昇して低温の大気にふれると、断熱膨張と断熱冷却を起こす。これによって、地表が太陽光から吸収した熱を長波長輻射の形で地球外に放出している。大気圏外へ熱を捨てた水蒸気は、氷の細かい粒子が集まって雲になり、やがて雨や雪になる。

    農業活動にはエントロピーを更新する仕組みがあるが、工業活動にはそれがない。

  • タイトルは何かのパロディだろうか? エントロピーの増大は、科学的な難しい概念で理解しがたいが、身近な問題でもあるということがわかった。もう少し噛み砕いて説明してくれると読みやすいと思う。

  • これから読む本

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著者プロフィール

同志社大学経済学部教授、経済学者、エコロジスト。『グローバル時代のローカル・コモンズ』(編著、ミネルヴァ書房、2009年)、『入会林野とコモンズ』(共著、日本評論社、2004年)など著書多数。

「2014年 『現代総有論序説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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