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本 ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784022606525
感想・レビュー・書評
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(1992.07.15読了)(1992.07.01購入)
ワイマール・デモクラシーの悲劇
(「BOOK」データベースより)amazon
ワイマール憲法採択の日、国民議会議長は、「われわれは、ドイツ国民を地球上における最も自由なる国民とした」と演説。しかし、生まれたばかりの共和国では早くも右翼勢力が跳梁。―圧倒的な大衆的支持を得たナチズムの社会背景は何か。ナチ党の浮沈を通してヒトラーの政権掌握過程を描く。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大衆ファシズムを、フロムのような心理学的分析によるのではなく、社会構成とその各層のヒットラーへの支持を丹念に洗い出した名著。旧来のマルクス主義史観から脱却している。民主主義の限界が、民主主義的な手はずによってナチスが独裁化していく過程が、「社会民主党」の無力觀との拮抗が膨大な資料によって明らかにされていく、その手はずが非常に面白い。
結局、当時の尤も民主的とされた「ワイマール憲法」の持った民主主義は、その展開性を示すことなく、限界性をたわわに示し、ナチスは旧右派を排除し、共産党など左派を解体していったのである。
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