25人の極地探検家 未踏への誘惑 (朝日文庫)

  • 朝日新聞
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022607393

感想・レビュー・書評

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  • 極地探検家の列伝とのことだが、伝記というにはお粗末な内容である。

    25人を1冊で紹介するので、1人に割く紙幅が少ないのは分かるが、人物やその業績にスポットがあたっておらず、全体的に消化不良で、書き散らしといったていである。アムンゼンの章などは、ほぼ航空機による探検の歴史といった内容で、アムンゼンの伝記ではなかった。
    また、スコット隊から4人(スコット、水兵エバンズ、士官エバンズ、ボワーズ)も紹介されていることから分かるように、25人の選定基準は隊の業績や探検の意義などではなく、なんとなくの基準によるものと思われる。

    25人の探検が時系列で並んでいるわけでもないし、載っている地図も参考にならないし、構成も文章も下手で非常に読みにくい。「〇〇は落胆した」「〇〇のような気持ちがした」「〇〇が回想された」と登場人物の気持ちになりきって書かれた記述も多数あるが、3人称ノンフィクションとして不適切だと思う。隊員の手記等に残されたものの引用・要約なのか、筆者が臨場感を演出するために創作したものなのか読者には分からない。

    極地探検の概要や探検隊の歴史が分かる本は他にいくらでもあると思うので、これをまた読むことはないと思う。筆者の訳書『世界最悪の旅』も非常に分かりにくかったが、本書を読んで、訳者のせいな気がした。

  • 北西航路の発見の重要性&大変さを納得
    「人跡未踏」の地を探索していった人々

    とても優秀でその名を馳せた人もいれば
    愚鈍ゆえに部下を餓死に至らしめた隊長もいた

    壊血病、狩猟による食料の確保、氷との戦い、スキー術、航空機の発達

    フラム号;ナンセン~スベドルップ~アムンゼン、ノルウェーの三大極地探検家たちの使用した探検船

    ノルデンシェルド~ナンセン~アムンゼン

    フランクリン捜査隊←ポーラリス号捜査隊←ジャネット号
    北極探検家を助けたエスキモーたち

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著者プロフィール

北海道大学農学部卒。日本のスキー登山の草分け。朝日新聞社、農林省林業試験所などに勤務のかたわら極地探検を研究。著書に『氷と雪』『極地を探る人々』など多数。日本の第一線探検家に与えた影響は大きい。

「2022年 『世界最悪の旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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