通貨烈烈 (朝日文庫 ふ 5-4)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022607461

作品紹介・あらすじ

すさまじい円高・ドル安をまねく国際通貨政治の仕組みとはいかなるものか-世界を駆け巡る朝日新聞の第一線記者がG5・G7など、国際会議の緻密な取材と通貨外交に携わる首脳たちの肉声を通して、その解明に挑む。吉野作造賞を受賞した日・米・欧同時出版の国際的ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 中国が台頭した2018年現在、残念ながら年月が経過し過ぎて、理解不可能な個所があった。
    しかし、国家同士の自国通貨のあるべき金額価値の主張・衝突の臨場感は、充分伝わってきた。
    実弾が飛び交わない頭脳戦の最たる証言ノンフィクション。

    新参者の中国だけでなく、仮想通貨がある現代において、為替予想が不可能なのは、当時から変わっていないはず。

  • 1992年刊行。プラザ合意からブラックマンデーまでのG5(特に日・米・西独)各国の蔵相・中銀総裁・大蔵事務次官らの葛藤、対外交渉、国内外の利害関係者との葛藤や衝突を時系列に沿い、かつ、各国毎の利害得失を浮き上がらせつつ、政治劇のごとく生々しく再現。一般にバブル景気発生・崩壊に関し、当時の経済政策のバブルへの寄与度等、経済政策的分析・要因解読の書は数多存在するが、本書のように、パワーポリテックスの支配する外交ゲームを軸にして解読した書は多くないようにも。その意味で貴重。著者らしく内容も重厚で読み応え十分。

  • 通貨外交が本当にスリリングだと思わせる本。

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著者プロフィール

一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長。1944年北京生まれ。法学博士。東京大学教養学部卒業後、朝日新聞社入社。同社北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長等を経て、2007年から2010年12月まで朝日新聞社主筆。2011年9月に独立系シンクタンク「日本再建イニシアティブ」(RJIF)設立。福島第一原発事故を独自に検証する「福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)」を設立。『カウントダウン・メルトダウン』(文藝春秋)では大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

「2021年 『こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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