天の涯まで―ポーランド秘史 (下) (朝日文庫)

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  • 朝日新聞社
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022607485

感想・レビュー・書評

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  • 巻末に、作品中の史実と異なる創作部分がどこかを明かされているので、これまでに読んできた物語の主人公であるユーゼフが実際はどんな人だったのかわからなくなる一方で、歴史を愛する創作者としての誠実さを感じた。
    ユーゼフがどんな人かわからなくなったとはいえ、この物語の真の主人公は、滅亡に向かうポーランドという国だったということなんだろう。
    この作品の完結後、120年間かけてポーランドの人々は祖国を復活させた。その抵抗の歴史もとても気になる。

  • 池田理代子はベルばら以来、実在の人物を主人公にした歴史物を手がけているが、本作はいささか創作部分が多いせいか、ロマンスの方が強調されがちで、祖国復興を掲げるユーゼフの気質がいまいち分かりづらい。革命家肌のタデシコではなく、王族出身者を据えた華やかな人物が地下組織に関わるに当たっての不自然さは、彼なりの生い立ちや考えをもっと反映させればよかったかも。

    継母や義弟との対立というのも女性の好みそうなどろどろした家族愛憎劇だが、あまり彼の政治的立ち位置に反映されていないような。「エカテリーナ」以降、画力が落ちたというか作風が変わったせいで読みづらい。

    登場人物の人間関係も図などを挿入してわかりやすくすべきだったと思う。カタカナばかりの名前がどんどん出てきても判別しづらい。あと、キャラの顔が均質であるように感ずる。

  • ポーランドの歴史というのは、やっぱり、身近ではないなぁと。
    でも、これを読んでいる最中に、クリミアのロシア編入があったりして、多分、あのあたりなんだろうなぁと……。

    大国の間、特にイデオロギーや文化が違う大国の間にある国というのは、過去の話ではないのだなぁとしみじみ思います。

    物語としては、やっぱり、ものすごく省略して作られている感じがしてしまいます。ダイジェクトを読んでいる感じですねぇ。

  • 上巻の続き。列強による分割の後、ついにポーランド王国が地図上から抹殺され、その後ナポレオンによる解放を信じ戦い続けるが、報われず戦死する愛国者ポニャトフスキにスポットをあてて描く。

  • 池田理代子さんの歴史漫画。
    18世紀末から19世紀初めにかけてのポーランドが描かれています。
    主人公は王の甥で、ポーランドの英雄とされているらしいユーゼフ・アントニ・ポニャトフスキ。
    ロシアのエカチェリーナやフランス革命、ナポレオンなど出てきて、これまで読んだ池田漫画との絡みが楽しかったです。

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著者プロフィール

1947年12月18日大阪市生まれ。
東京教育大学(現・筑波大学)文学部哲学科在学中より漫画を描き始め、1972年から連載を始めた代表作『ベルサイユのばら』は空前のヒットを記録し、宝塚歌劇団の舞台でも上演されるなど、漫画の枠を超え幅広い層に永く愛される。
現在は活動の幅を広げ、劇画家、声楽家としても活躍の幅を広げている。

主な作品
『ベルサイユのばら』
『オルフェイスの窓』
『女帝エカテリーナ』
『天の涯まで-ポーランド秘話-』
『栄光のナポレオン-エロイカ-』
『おにいさまへ…』

「2013年 『聖徳太子(7) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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