- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022607799
感想・レビュー・書評
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新書文庫
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戦前から戦中にかけての東京を写す貴重な写真集。戦後の昭和を撮ったものは割と目にするけれど、戦前のものは珍しいと思う。吉原や洲崎の遊郭の写真もあり、小説でしか知らない世界を初めて目にすることができた。
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買ってよかった
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2011/8/5地元の古書店で購入。350円。2011/8/13読了。
警視庁のカメラマンだった石川光陽が写した、戦前〜戦中〜終戦後の東京の写真集。
昨年、旧新橋停車場の鉄道歴史資料館で催された石川光陽の写真展を見た。そこで展示されていた写真も多数掲載されているようなので購入した。
ライカだが、木村伊兵衛などとはまた違った、街並みと人々の営みを素直に記録した実直な味わいがあって印象に残る写真。平和でのどかだった戦前の東京の空気がよく伝わってくる。
時代がきな臭くなってくると、記録写真としての凄みが感じられてくる。二二六事件の反乱軍兵士たちを密かに撮った写真や、空襲の焼死体の写真は圧巻。 -
私は、高度成長期の生まれで、この頃の事は知る由もありませんが、時代の石川さんの生き生きとしたアングルで撮られている市井の人達は今を生きる私たちに何かを語りかけているようです。
撮影当時のエピソードもふんだんに盛り込まれていて、読み出すと時間を忘れる一冊です。