日本語の作文技術 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022608086

感想・レビュー・書評

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  • 日本語を書くお仕事をしている方に限らず、我々一般人も日本人なら是非読んでおきたい。というか昔からうちにある本。今一度読み返す必要があるな、私こそ。

  • この本もう結構読みました。学校で国語やったのにあまり役に立たなかったとよく思っていました

  • この本に書かれているテクニックは広まっていて、現在ネット上にある「文章の書き方」サイトにはたいてい載っているし、他の本のテクニックもまとめて整理されていて大変分かりやすい。
    それなのに著者の個人的な主張が顔を出し、本来の作文技術から脱線することしばしばな本書を読む価値はどこにあるのか。
    それは文章を書く行為に自覚的になるからだろう。通読すると普段自分の書いているいる文章に目線が向き、いったいどうしたらわかりやすくなるのかと考えるようになる。
    さらに読んでは新聞記事を見ても慣用句・紋切り型・書き出しなどに注目するようになった。
    毒が強くて座右には置いておきたくないほど著者の主張が鼻につく。そんなかなりの欠点が本書はあるけれど、文章を書く行為に興味を持つようになる点は類書より上だろう。

  • この本は、日本人の必読書である。
    全ての人に強く推薦する。
    4章の「句読点のうちかた」まで読むだけでも、劇的に文章がうまくなる。
    「わかりやすく、誤解を受けない文章」というのは、文章を書くことを生業としている人のみが必要とする能力では無いはずだ。
    語順や、読点の位置をちょっと工夫するだけで、劇的に文章がうまくなる。
    難しいうんちく本ではなく、実践的で明快な本である。

  • 読み手にとって分かりやすい文を書くために
    ・主題を頭に持ってこない。読む側にとって分かりやすいわけではない。
    持ってくるのは、「なんとなく大事そうだから持ってきた」証拠。

    ・段落は、かなりのまとまった思想単位。段落のいい加減な人は、書こうとしている思考もまたいいかげんで、不正確で、非論理的だと見られても仕方ない。

    ・紋切型を平気で使わない。そのことによる事実の誤りにも気付かなくなる。
    唇を噛み締めた→本当に唇を噛み締めた?
    ★たいていの人は、この通念化の衝動に負けてしまう。負けてしまう結果、その奥に潜む本質を見逃してしまう。

    ・笑わせたいときほど、真剣に書く。面白いと読者が思うのは、素材そのものを読者が追体験できるとき。


    ・読点の打ち方
    1.長い修飾語が二つ以上ある時、その境界に点を打つ
    2.語順が逆の時に点を打つ

  • どのように書いたらわかりやすい日本語になるか、という事を説明した本。
    この本の中でためになったのが「テンの打ち方」「修飾語の順序」の2つである。
    ルールがあってないようなこれらの項目について、新聞記者という経験から得たとても実践的かつ理論的に説明している。
    また読み返したいと思わせる本である。

    以上

  • 私のように文章の書き方を学んだことがない方に、是非読んでいただきたい本です。

    今までの自分を振り返ってみると・・・せっかく時間をかけて文章を書いても、仕上がりのレベルがまちまち、推敲するたびにわけがわからなくなっていく、ある種のゲシュタルト崩壊のような感覚に陥ることが度々ありました。

    日本人であることに胡坐をかき、日本語の文法の学習をおざなりにしてきたせいでしょう。仕事で使う文章でも、ただただ盲目的に書き殴ってきただけでした。

    しかしこの本のおかげで、推敲時に何をしたらいけないのか、何に注意を向けたらよいのかの目安が少しつくようになりました。自分の本棚にちょっとした文章の先生ができたようです。とても感謝しています。

    それにしても目を見張るのは、巻末に掲載されている著者の参考にした本の数々です。これを一読するだけでも、真摯に文章と向き合ってきた方なのだということがわかります。一朝一夕では文章は上達しないことなどが、嫌というほどわかる本でした。

    • 人事小僧さん
      >それにしても目を見張るのは、巻末に掲載されている著者の参考にした本の数々です。これを一読するだけでも、真摯に文章と向き合ってきた方なのだと...
      >それにしても目を見張るのは、巻末に掲載されている著者の参考にした本の数々です。これを一読するだけでも、真摯に文章と向き合ってきた方なのだということがわかります。一朝一夕では文章は上達しないことなどが、嫌というほどわかる本でした。

      上記の件、同感です。良書を探すときの一つの指標とできますね。
      2016/01/16
  • 仕事で偉い人や役所に書類を提出することが増えてきたので、文章力を上げようと思って読んだ。

    ネットでこの本が絶賛されてので買った。

    まず、本読んでて意味不明なのは自分がバカだから意味分からんのだと思ってたけどそうでもなかった。意味不明な時は書いた人が悪いので疑って自分で文章を修正しましょう。ということを学んだ。


    「助詞の使い方。は、が、」の章で飽きて挫折しそうなったけど耐えた!がんばった!
    その山を越えた次の章からまた面白くなって頑張って読んで良かったと思いました。

    良い文章と悪い文章が比較して載っていたので分かりやすかったし、著者が新聞記者なので上品なようで下品な感じの表現も刺激になって退屈せずに(途中飽きたけど)読めた。

    最後の方は文章を書くだけでなく、他のジャンルでの創作にも役立つことが書いてありました。

  • 作文とか綴り方って授業そういえばなかったよね
    大学で初めてレポートの書き方ってあったけどすぐ終わっちゃって何にも身についてない
    句読点以外にも見やすい、わかりやすい文章の書き方を多くの例題で具体的に示してくれておりわかりやすい
    常に身近に置いておきたい本

  • 日本語を書く上での基本的な原則、言い換えれば文章を読みやすくするための技術が説明された本です。修飾関係や句読点の使い方など、学校の教科書に取り入れた方が良いであろう重要な事柄も多く見られます。

    それと著者の言う「ヘドが出そうな文章」というのは非常に共感させられました。紋切り型の言葉を乱用して悦に浸ってる文章は最低です。というか、自分のことを言われているようで反省しているんですけど・・・。

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